せつか

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12/18/2025, 3:53:04 PM

当たり障りの無い会話をしながらいつも思ってる。

うるさい。
おしゃべり。
関係ない。
興味無い。
仕方ない。
口じゃなくて手を動かせ。

ああ、うるさい。
本当に、なんで黙るということが出来ないんだろう。


END


「心の片隅で」

12/17/2025, 3:23:09 PM

真っ白に染まった世界はほのかに輝いて見えた。
四日前に降り出した雪は止むことなく降り続いている。町も、森も、道も、何もかもを飲み込んで埋め尽くす白い雪は、世界をまるごと埋葬しようとしているかのように男には思えた。

「寒い?」
腕の中の体を一層強く引き寄せる。
「別に·····静かでいいよ」
そう答えて目を閉じた。
寒さはあまり感じていない。
それよりも耳が痛くなるほどの静寂が二人を包んでいる。道を歩く人の靴音も、生い茂る葉が擦れ合う音も、町のざわめきも、隣家の食事の団欒も、何も聞こえない。降り続く雪は命が蠢く音までをも飲み込んでしまっている。
このまま二人、眠るように死ねたらきっとこの上なく幸せなのだろう。
だからそう答えたのに、かえってきたのはようやく絞り出したような、苦しげな声だった。
「·····ごめん」
何を謝ることがあるのか。
何も間違ってなどいないのに。
ぽたりと頬に落ちた雫が、涙だと気付くのに少し時間がかかった。
「謝ることなんか無いよ」
手を伸ばし、濡れた頬を指で拭う。
「本当に、静かでいいと思ってるから」

戻れない場所まで来てしまった。
それでもこの選択を間違いだとは思えなかった。
今は目の前にいる彼だけが、すべて。
だから自分は、この上なく幸せなのだ。

「·····好きだよ」
ようやく言えた。
雪に閉ざされた世界で、互いの温度だけがただ一つのよすがとなっていた。


END


「雪の静寂」

12/16/2025, 3:50:14 PM

いつか君が語ってくれた夢。
僕には眩し過ぎて、荒唐無稽に思えた。
叶うわけがない。
出来るわけがない。
頭に浮かぶのはこんな後ろ向きな言葉ばかり。
君が目を輝かせるたび、僕はそんな頭に浮かんだ言葉を意識の外へ追いやる。

僕には君のような夢は見られないけれど、君の夢が叶うように全力で背中を押してあげる。
だってそれが、僕の存在理由だから。

叶うわけがないそんな夢も、叶うと信じている君がいる限り出来るだけ信じてみるよ。
だから、君はそのままでいて。


END



「君が見た夢」

12/15/2025, 11:11:04 AM

推しが生きてて仕事をしている。
推しを褒めてるポストを見つける。
推しの新しい仕事が発表される。

それが私の明日への光。


END


「明日への光」

12/14/2025, 3:58:08 PM

何百年も後の人に「素敵な物語」なんて言われたくない。
かわいそうだから、なんて理由で宙に上げないで欲しい。

私は私の人生を望むように生きたいだけ。
私は私の大切な人達に幸せになって欲しいだけ。
それ以外の人達に褒められたってちっとも嬉しくない。志半ばで何かを諦めることを「かわいそう」なんて言うなら手を差し伸べて欲しかった。

安全圏から眺めてるだけの傍観者達の、娯楽になんかなりたくない。

星になんかなるよりも、大切な誰かのそばにいるただの人でいたかった。


END



「星になる」

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