Q:『ベルサイユのばら』で一番好きな男性キャラクターは?
A:ジェローデル大尉!
オスカルの事が好きな彼女の部下。
私はアンドレよりもフェルゼンよりも、ジェローデルが好きだった。
好きな人が不幸になると自分も不幸になる、と言って身を引く潔さとか、父上に振り回されて男か女かで葛藤するオスカルを痛々しいと言うところとか、オスカルのことよく見てるなって思った。
「愛する、それ故に身を引きましょう」
こんな事が言える彼が好きだった。
久しぶりに漫画を引っ張り出して読もうかな。
END
「愛する、それ故に」
静かな場所にいる人はだいたい自分がその場所の中心だと思い込んでるよね。
でもそれ、勘違いだよ。
みんな勝手に動いてて、誰もあなたになんか目もくれない。ひとりぼっちなのを、そう思いたくないから強がってるだけ。
残念でした。
あなたは世界の中心なんかじゃないよ。
END
「静寂の中心で」
唐突に呼び出された。
「おう、来たか」
緊張しながら控えていると、意外にも彼は口元に笑みを浮かべて「ちと手伝って欲しくてな」と言った。
庭の落ち葉が溜まって難儀しているという。
色づき始めた日本庭園は風情があるが、秋になり、紅葉し、目を楽しませた葉は落ちたらゴミになった。
雨が降ると滑るし重くなるしで危険なのだという。
毎年定期的に掃除をしているそうだが、今年はいつも世話になってる業者がなかなか捕まらないそうだ。
「なに、枯葉を集めて隅で燃やすだけじゃ」
それを手伝って欲しいと言うことだった。
同僚に呼び出しだと言われた時は「何かやらかしたか?」と心配したが、思いがけない申し出に僕は拍子抜けした。
「お安い御用です」と快く引き受ける。
「助かるわい」
ほうきで枯葉を集め、山を作る。
厳しいと言われる彼だったが、話してみると冗談も言うし笑顔も見せる、ごく普通の人だった。僕は勝手なイメージを持っていたことを内心で謝罪し、彼と談笑を続けながら手を動かした。
「こんなもんじゃろ」
彼が言って、着火剤を取り出した。
カチカチと何度かスイッチを押すが、なかなかつかない。僕は念の為にバケツを持ってきて、彼の様子を窺う。
「おぉ、そう言えば」
カチカチと音をさせながら彼がこちらを向いた。
「ワシのモンとよろしくやっとるようじゃのう」
面白そうに僅かに首を傾けて、彼が笑う。
「スキンシップが好きじゃ、言うとったが、アイツの手は柔らかかったか?」
「――」
カチカチ。
カチカチ。
「広い庭じゃからの、まだまだ葉が落ちる」
広い庭の片隅が燃えたところで、誰も気にしない。
僕は山になった落ち葉と同じ、ゴミだ。
END
「燃える葉」
帰り支度をしている背中を呼び止めた。
「飲みに行きません?」
「行かなーい」
にべもない返事。
「なんか用事でもあるんすか?」
「まあねー」
「そっか。じゃあ、またの機会に」
無理に誘うのもかっこ悪いからやめておく。
ダサい男だと思われたくなかった。
「ごめんねぇ」
歩き出す後ろ姿はいつも颯爽としていて、俺はそれを見送るのが好きで。
きっとこの人はどこでもこんなカッコイイままなんだろうと、思ってたから。
「ごめんなさい、ごめんなさいっ、許してください、ぶたないで、やめて、やめてくださいっ、·····助けてっ!!」
玄関を開けるなり飛び込んできたあの人に、俺は目を白黒させて。
月明かりの下、ギラリと光る物をみとめて。
――今まで俺は、なんて狭い世界を生きてきたんだろうと、思い知らされた。
END
「moonlight」
資格試験の勉強サボってゲームしたり、ダラダラX見たり、お酒やお菓子でダラダラ時間潰したり。
駄目だと分かってもやってしまう。
なぜって、仕事で疲れたり人間関係でモヤモヤしたりで逃避したい時もあるから。
だから今日だけ許して。
人間だもの(笑)。
END
「今日だけ許して」