せつか

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4/24/2024, 11:15:06 AM

規則を守る事は秩序の維持に必要な事だと思う。
理由があって定められた筈だから、その規則を守った方が物事が円滑に進むのだろう。ブラック校則みたいに理由が無い、分からない規則は改められるべきだと思うけれど、守る事に窮屈さを感じないルールなら、守って損は無い気がする。
社会人になって、ブラック校則より厄介だと思うのは、会社の社則とかじゃなく、同僚や先輩が勝手に作った〝マイルール〟だと思う。

END


「ルール」

4/23/2024, 1:51:23 PM

近年稀に見るくらいのどんより気分。

仕事でちょっとやらかして、相手に申し訳ない気持ちと最近上手くいってたのに、という悔しい気持ちでぐっちゃぐちゃ。
挙げ句自分で自分の首を締める結果になって、明日以降の仕事が少しやりにくくなった。
おまけにもう一つモヤモヤが発生して、失望と諦めも混ざりあってる。
叫びたい衝動をこらえてやけ食いして、なんとか明日に繋げようとたい焼きを飲み込んだ。

気持ちを切り替えるにはもう少し時間がかかりそう。

END


「今日の心模様」

4/22/2024, 3:12:21 PM

「たとえ間違いだったとしても、後悔なんかしない」
そんな台詞を何かで読んだ。
多分漫画か何かだったと思う。
私はその台詞の力強さと、言った人物のまっすぐな、自信に満ちた瞳に怯んでしまったのを覚えている。

――そんな筈あるか。
そう思ってしまった。
私なんか後悔だらけだ。
間違ったことそれ自体にも、間違って、誰かに迷惑をかけたり傷つけてしまったことにも、未練と後悔の念ばかりが積もっていく。

後悔しないと言い放つその自信はどこから来るのか。
間違えたことを悔やんで、悩んで、それでもその選択しか出来なかったことをずっと背負っていく。

フィクションはフィクションだから、夢みたいな台詞も許されるのだろう。


END

「たとえ間違いだったとしても」

4/21/2024, 3:38:59 PM

ぽとりと落ちた、一雫。
それはカップの中であっという間にコーヒーと混ざり合い、跡形もなく消えていく。
無味無臭のその一雫は、けれど私とあなたの関係を一瞬で変えてしまう力を持つ。
あなたは何の疑いもなく、私が差し出したコーヒーを飲むだろう。私も向かいの席に座って、笑いながら同じようにコーヒーを飲み、クッキーに手を伸ばす。
優雅で楽しいティータイムが終わる頃、私はそっと尋ねるのだ。
「美味しかった?」
あなたはきっとああ、とぶっきらぼうに答えるだろう。私はにっこり微笑んで、良かった、と答えるのだ。そして数分と経たないうちに、あなたに変化が訪れる。
私は変わっていくあなたを見ながらまだ飲みかけのコーヒーをゆっくり味わうだろう。
あなたの目が、あなたの唇が、あなたの指が変わっていくのを、まるで花でも鑑賞するかのように見つめ続けるのだ。

ぽとりと落とした、一雫。
毒なのか薬なのか、それは私しか知らない。

END


「雫」

4/20/2024, 3:55:39 PM

それが無欲からくる言葉ではないことは、声で分かりました。
朝、「おはよう」と言うのと同じくらいの何でもなさで、会話の続きはもう無いのだと言わんばかりの素っ気なさで、それでも彼は笑うのです。
それは暗に、「本当に欲しいものは君から与えられるものじゃない」と言われているかのようでした。

――いえ、彼は本当に「何もいらない」のかも知れません。
彼の心の中には今も確かにあの方がいるのです。
私がもう顔を思い出す事すら出来ないあの方を、彼は今も胸に住まわせているのです。そんな彼に、私が与えられるものなどありはしないのだと、私自身がよく分かっていました。

「何もいらない」
そう言いながら、彼は今日も優しく笑って私の隣を歩くのです。彼が隣にいるという幸福を、共に肩を並べて歩ける喜びを、与えられているのは私の方でした。
自らが与えられないことを悔やみながら、彼から剥がれ落ちていく小さな欠片を拾い集めて浅ましく貪っている私という獣は、もう彼無くしては生きられないほどに、その味の虜となってしまっているのでした。

――あぁ、なんて、羨ましい。
彼の胸に住むあの方へ向けた感情は、醜くも愚かしい、決して彼に知られてはならないものでした。

END

「何もいらない」

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