ソンヘ

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9/13/2023, 5:43:54 PM

夜明け前


夜明け前の、
世界が深い眠りについたような、
シンとした静寂、


誰一人として、
そこに立ち入れぬような、
静かで深い眠り。


あらゆる混沌が溶け合い、
やがて、
青に青を重ねたような、
深く美しい清廉な色が空に現れ、
夜明けの時を迎える。


この瞬間が、
私はとても好きだ。



ソンへ

9/11/2023, 5:03:48 PM

カレンダー


前へめくる事はできても、
後ろへめくる事はできない。

時は前に進むという、
この決して変えることのできない、
抗えない絶対の自然の摂理を、
カレンダーは、ただ黙って我々に指し示す。

今日も、明日も、
時は一日一日、前へと歩みゆく。
全ての者を連れて。



ソンへ


9/10/2023, 11:23:34 PM

喪失感


言いようのない喪失感に苛まれ、
がらんどうの心になる。

たびたび訪れるそれを、
何度も乗り越えようと試みたり、
自らが強くなろうと心を鼓舞してきた。

そして、
喪失感は埋めるものでも、
克服するものでもなく、
「受け容れる」ものだと、
今ではそう思うようになった。

消そうとしても消せず、
埋めようとしても埋められず、
克服しようとしても克服できぬなら、
静かに受け容れるしかないのだと。

自らが内に抱える、
喪失感と仲良くなるしかないのだろう。
「来たな、おいで…」と。

人の内に抱える喪失感は、
心の「印」のようなものなのかもしれない。
他の誰でもない、私が私であることの命の証。

時にそれは、
堪え難い痛みや苦しみで心が行き場を失くしてしまうけれど、

言いようのない喪失感すら、
ギュッと抱きしめられる、
そんな自分で在りたいんだ。

心の内に、
そっと降りていき、入ることのできる、
そんな心の扉、心の部屋と共に。



ソンへ


9/8/2023, 5:18:01 PM

胸の鼓動


街の喧騒、
行き交う人々の声、
ハングルの響き、
ネオンの街に蠢く生命体のようなハングルの海、
香辛料の匂い…

街全体がまるで巨大な生き物のように、
熱くて、パワフルで、エネルギッシュ。

学生時代に初めて韓国を訪れたとき、
私は韓国の街のパワー、人々のそのパワーに気圧された。その胸の鼓動を今も覚えている。

そしてまた、何故だろうか、
初めて来たとき、言いようのない「懐かしさ」が身体中から溢れた。「韓国に帰ってきた」かのような…。

初めて韓国を訪れてから、
行くたびに、韓国の人々の熱さ、街のパワーの熱さに身体が躍動し、懐かしさでいっぱいになるあの感覚、
あの胸の鼓動が、たまらなく恋しくなる時がある。

韓国語で人を「사람(サラム)」と言い、
愛を「사랑(サラン)」と言う。
どちらも、綴りも音も似ている。
人(サラム)は、サラン(愛)があるから生きていかれるのだと、この2つの単語から思う。

そんなサランとサラムでいっぱいの韓国に、
もうどれぐらい行かれてないだろう…。
行きたくて、恋しくてたまらない。
胸の鼓動を身体いっぱいに感じながら。



ソンへ






9/7/2023, 4:48:52 PM

踊るように


踊るように、
踊るように、
この世界を生きれたら、

見える世界の、
その色は、
心に描いた、
その色は、
きっと鮮やかであるだろう。

例えば、
哀しくて仕方なかったとしても、
苦しくて胸が張り裂けそうだとしても、
虚しさに襲われ灰色の世界がやって来たとしても、

踊るように、
踊るように、

顔を上げ、
ステップを踏み続け、
クルリと回り、
背筋を伸ばし、
指先を伸ばし、

そんなふうにしてこの世界を見られたら、
きっときっと、
心の中に見える風景も、
変わってくるだろう。

だから、どんな時も、
生きて、生きて、
この命を謳歌したい。

舞うことは、
きっと命を生きること。

だからこの世界には、
沢山のダンスで溢れてるんだ。

踊るように、
踊るように。

So life is beautiul



ソンへ





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