1日1回の制限がしんどくなりました。
これからはnoteに書きます。
気が向けば、お題の文章を書きに来ます。
些細なきっかけで選んだ道を後悔している。
最初は特になにも考えていなかった。
その道の先にいた人達が優しかった。
ただそれだけで、私は彼らに心を割くことを躊躇わなかった。
けれど、段々それが重荷になった。
心は張り裂けるばかりで、満たされることは無くなってきた。
いつか限界が来ればもう、笑ってお別れなど出来ないだろう。
どんなに後悔したところで、私はまた同じことを繰り返す。
普段しなかったことをしてみた。
それが、地獄への入口なんて思わなかった。
もう、なにもしたくない。
わたしは知っている。
何気ない行動や、言葉で、人は傷つくということ。
良かれと思ってやることすら、人は傷ついてしまう。
そうやって、私も傷ついてきた。
あるいは八つ当たりのように、悪意ある攻撃をされてきた。
ならば、他の誰かを傷つけたっていいだろう。
そう思っていたけれど、どうしてか、私の気持ちは晴れなかった。
やり返したって、八つ当たりをしたって、
傷ついた心とは違うところが痛むのだ。
罪悪感。
人を傷つけたという、罪の意識が、私自身を傷つけ始めた。
楽になりたくて、誰かに傷を擦り付けようとしても、私の傷は癒えない。そして、その癒えない傷を、別の誰かにも背負わせるだけだった。
やり返してこない、別の誰かに。
恐ろしいことだ。
人は己の傷を癒そうとして、やり返さない人間を探すということだ。それが無意味だと気づけても、やり返さなければ、自分が標的になるということは、明らかだろう。
傷つきたくない。
傷つくのはもう嫌だ。
けれど、人を傷つけない人間は、八つ当たりの餌食になる。
唯一、それを回避する方法がある。
それは、完璧な人であることだ。
理由がなければ、人は人を攻撃できない。
しかし、すこし気を弛めただけで、そこを執拗に突いてくる人も存在する。完璧に近ければ近いほど、些細なミスを暴きたくなるのだ。
どう足掻いても完璧ではいられない人にとって、完璧に見える人は、受け入れられない存在。
完璧な人間など存在しない。
それが理解出来ていれば、そんなことはならない。
けれど、愚かであればあるほど、他人が完璧に見えてしまうのだろう。
自分が出来ないことを、やれてしまう。
たったそれだけのことで、嫉妬をするのだ。
その嫉妬は、どこで消えるのだろう。
人が、完璧では無いことを知った時か。
自分にしか出来ないことを見つけた時か。
些細なミスを、許せた時か。
人に攻撃されても、やり返さない人間でいられる時か。
自分を傷つけない自分でいられた時か。
やり返さない。
そう決めた時、傷つけられた時の悲しみを、ちゃんと慰められなければ、それはいつか怒りに変わる。
その怒りを抑え込もうとして、私たちは自分を傷つける。
それは簡単なことでは無い。
けれど、まるで簡単なことのように、そうするべきだと私たちは自分に言い聞かせる。
それが出来ないから、できる人に嫉妬する。
その葛藤は、他人の目には見えない。
だから、できてそうな人にも嫉妬をする。
その間にも、無神経な言葉に傷ついていく。
やがて感情が混乱して、私たちは目的を見失っていく。
本当はなにをしたかったのだろう。
傷つけられた時、なぜ耐えようと思ったのか。
なぜ笑って誤魔化そうとしているのか。
悲しいのに、なぜ怒ってはいけないのか。
傷つけた相手は、軽率な行動で誰かを傷つけたなんて自覚もなくのうのうと笑っている。
笑って諭したところで、伝わらない。
真剣に伝えたところで、また同じことの繰り返し。
怒れば、また傷つけ合いが始まる。無意味だと気づいたことも忘れて。
覚えている私は、もしかしたら稀有な存在なのかもしれない。
感情を殺して、真剣に伝え続ける選択をした。
そうしたら、わたしは、なにも楽しめなくなっていた。
傷つくこともいや。
誰かを傷つけることもいや。
なのに、どんなに責任を持って行動や言葉を選んだとしても、人は傷つく。
やり返される。
楽しいわけが無い。
わたしはそれを望んでいなかった。
傷つけあうことは無意味だと気づいているのに、結局わたしは、過ちを犯した。相手は愚かな人だったから、容赦などしなかった。そんな相手にすら、罪悪感を覚えてしまった。
わたしは自分の感情を殺した。
自分を傷つけた。
人を傷つけた。
身体中に傷がある。
痛くなかった。
罪悪感で、死ぬこともない。
その代わり、人生を楽しみたいと思うこともなく、
ただ、生きている。
どいつもこいつも理解あるふりをしたクズばっかり。
もうひととの距離感もわからない。
そうして結局、一人を選ぶ。
一人は寂しくて苦しいのに、
いつの間にか楽しいも嬉しいも感じられなくなってしまった。
面白いものや、誰かの幸せそうなのを見て、微笑ましくは思うけれど、それはもう少しで嫉妬のような醜い感情に昇華しそうになって、私は必死に、感情を殺そうと試みる。
私はそうやって、何かを守っている気でいた。
誰も傷つけないでいられると思っていた。
自己犠牲かもしれない。
薄々気づいていた。
けど、これは私の自己満足だ。
それでいいやと思っていた。
思っていたのに、
突然、なにもかもどうでもよくなった。