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10/17/2025, 11:30:59 AM


7/24/2025, 1:22:07 AM

ある雨の日のこと。
ぼくは、猫に生まれ変わっていた。
寒い…ここはどこだ?寒すぎて歩けない。
「にゃーん」とよ弱々しい声で鳴いても誰も助けてくれない…
そんなとき、君に出逢った。
狼の体をした人間…狼男だ。
ひっ…体がこわばる。でも、寒さで動くことができない。
たすけて!たすけて…誰か…!
狼男「大丈夫?」
うわ、と思ったけれど、意外と優しそうだ。
狼男は何かに気づき狼男は、ぼくの事をひょいとつまみあげ、ぼくを遠くに投げ飛ばした。
「ぎゃうっ」なんのつもりだ?あ、死ぬ。そう身構えた時、地面に触れた。そこはふかふかのベットだった。
「にゃ?(ここは…?ベット?なんでこんな雪山に…」
狼男「おい!!いい加減に失せろ…殺すぞ、しろくま」
しろくま…?俺は猫じゃないのか…?
狼男は、ぼくの方を向いていなかった。真っ白な深い雪の中…少しすると、白いとてつもなくでかいシロクマがいた。
そのしろくまはすぐ出て行った。狼は言った。「今夜は猫肉だな」…え?俺は目の前に用意さへていた焚き火に嫌な予感がした。

7/4/2025, 8:59:37 AM

"遠くに行きたい"


「ママ…パパ…」
私は、ある日ママとパパに家を追い出された。
「ねぇ、嫌だよ!ママ!パパ!」
「うるせぇ!もう帰ってくんな帰ってきたら殺すぞ!」
「パパ…」

    あんたなんて産まなきゃ良かった

前にママに言われた言葉が胸に刺さる。
         ガチャ
ドアを閉められ、私は暗闇のなかただ走った。
遠くに行きたくて、とにかく、遠くに行きたくて…
涙なんてものは、もう枯れ果てた。
そんな私と比べるように、雨が降る。お空も悲しいのかな?泣かないで…

夜は長く、苦しかった。
その苦しみから解放されたくて、ただ走った。
寒くて、苦しくて、寂しかった。

私の体力は底をつき、もろいガラスのように崩れ落ちた。
死にたくない…死にたくないよ…ママ、パパ…
暗くて怖い、この状況を変えたくて、変えて欲しくて…
私は生きようとする。…でももし、死んでしまえば楽になれる…?もし、考えるのをやめて目を閉じればそこは…
手が震える。なんで?もういいじゃん…私の光なんてないんだよ、。わかってるのに…わかっているわずなのに
私は醜く足掻く…雨が降っている空に手を伸ばす。
星が、私を照らしてほしいと願って…
「たすけて」
私の意識はシャットダウンした。



暖かい…
「…っ、ここは…」
ふわふわのベット…明るい部屋…美味しそうな匂いもする…ここは、天国?
私は訳がわからないまま、寝室をでて美味しそうな匂いをする方へと向かった。
「スゥー…」
怖かったけど、勇気を出してドアを開けた。
          ガチャ
『あっ起きたのね!』
そこには、3人のお姉さんたちがいた。
「…誰…」
『ごめんなさい、自己紹介がまだたった!私はきづみ』
『私は、ゆきね!』
『私は、ともさ!』
「うん…」
き『君の名前は?年齢は?』
ゆ『そんな聞いたら、可哀想でしょ、きずみ!』
と『お名前は何て言うの?』
「えっと…なみ。8才…」
と『8才?!』
み『まだ、ベビちゃんやん!』
ゆ『てか、8才のわりにガリガリじゃない?』
ゆきねが、ボソッと言った。
と『確かに…』

この人たちは、なんで私を助けてくれたのだろう。 
もし、助ける以外の意味があるなら…
「…ここは、どこですか」
み『ここはね、安全な家だよ』
そうか、ここは…安全…
と『あぁ、そうそう貴方、路地裏で倒れてて顔真っ青だったから、拾ってきたの!今日からよろしく!なみちゃん』


最初は、何もかも疑っていたが、とても優しいお姉さん達だ。
ゆ『ご飯作ったから食べて!全員成長期なんだから!』
と・み『『お母さぁん』』
ゆ『ちゃうわ!!』
この人たちは、本当に仲が良くて見ているだけで楽しくなる。
「ママ…パパ…」
それでも、あの記憶が視界に入る。
と『…大丈夫?顔色、真っ青だよ』
き『ベビちゃん、無理しないでね』
「大丈夫」
私は、いつも冷たい対応をしてしまう…誰に似たんだか

ゆ『ご飯、冷めちゃう前に食べちゃいな!美味しいと思うよー!』
カレー…?暖かい…
「食べていいの…?」
と『いいよ〜』
「…い、いただきます」

   ポタ、ポタ
「お、美味しい…!こんな、こんな…美味しいご飯初めて…」


それから私は、この人たちにとてもお世話になった。
き『ベビちゃん〜可愛いねぇ、ハグしよー』

と『ね!なみちゃん、これあげる!ぬいぐるみ!』

ゆ『なみちゃん!ご飯、あじみしてくれない?どう美味しい?』

ともさ姉さんは、恋物語が好きなおもしろい人。感情表現がとても面白くて可愛い、
ゆきね姉さんは、3人の中で1番に頭がきれる人。正論パンチがすごい。
きづみ姉さんは、私の事をすごい可愛いがってくれる人
私の事をベビちゃんという。

「ともさ姉さん、紙で手切っちゃった」
と『えっ?!大丈夫?きづみ〜そこにある、絆創膏とって〜』
き『YESYESー!』
ゆ『ごめん、私の不注意でベビちゃんの指が…』
「大丈夫!ゆきね姉さんもベビちゃんって呼びの〜?」
ゆ『いいじゃない!ね、きづみ!』
き『可愛い私の子』
と『はぁ?なみちゃんは、うちの子ですぅ!』
ゆ『はぁ、ベビちゃんは、きづみと、ともさの子じゃないでしょ、ワタシの子だから!』
と・き『『はぁ?!』』
「あははは」
私も、笑っていいんだ。誰がの事をきにして独りで遠くに行かなくていいんだ。楽しいなぁ

ホォーホォー
ある日の夜、フクロウがホォーと鳴く夜。私はふと目が覚めてリビングに向かった。
「10時か、まだ姉さんたち起きてる時間だ!ちょっと遊んで、もらおうかな〜」
私は、リビングに向かう廊下で足が止まった。
「(廊下で姉さんたちの喋り声がする…)」
私は、コソッと聞き耳をたてた。

ゆ『はぁ、疲れたね〜』
と『そうだね。てか、明日例の日だ。準備できてんの?』
き『本当…寂しいなぁ!』
と『思ってない事言うなよ』
き『思ってるさ、ちゃんと、本当に悲しいよ。ただそれだけ、それ以外の感情がわからないのが怖いねぇ』
ゆ『ふっ同感、』
「(なんの話だ?)」
と『これで、9人目…上手くやれたらいいんだけど、』
ゆ『やれるさ、私は結構楽しいと思うけど』
と『さすが、ゆきね姉さん♪』
ゆ『やめてくれないか、腹が立つ。』
き『喧嘩はやめてよ〜ほら、ベビちゃんも聞いてるじゃないか。バレてるよー出ておいて』
「えっ、さっきのはなんの話…」
き『もう、ベビちゃんとはお別れなの』
「そんな…なんでっ」
ゆ『悲しいなぁ』
と『また、会おうね!墓場で待ってね!
「え…だ、誰かたすけて!」

き『バイバイ"食用ベビちゃん"』

7/1/2025, 6:18:03 AM

「カーテン」

あの綺麗な横顔が好き。あの甘い声も好き。あの優しく天使のような笑顔が好き。

俺には、好きな人がいる。名前も知らないあの子。大学で会ったあの子。初めて会った時、あの子は俺のペンを拾ってくれた。その日から、あの子の事が頭から離れない。これが、一目惚れってやつなのかぁ…

ある日ふと、カーテンを開けて青空を見る。いつも、忙しくて空なんて気にしてなかったけど、今は違う。心がハッピーハッピーだからだ。
青空を見終わると、向い側のマンションを見る。俺が住んでるマンションより低くて、俺の階からも屋上が見える。カーテンを閉めようとすると、向いの屋上から、ちらっと人影が見てた気がする。好奇心で屋上を見ると、1人の女性がいた。
俺の体は、雷にうたれたように崩れ落ちた。
「嘘…こんな…!」
そこには、俺が一目惚れした名前も知らないあの子だった。
「運命だ…!」
俺の顔と心は、真っ赤に染まった。

その日から、毎日カーテン越しに、マンションの屋上を見る。可愛いあの子は、屋上でダンスやバレーをやっている。すごい魅力的で、胸をうたれる。
あの子に会いたい。カーテン越しじゃなくて、ちゃと、近くで…
そんな夢も叶わず1年がたった。まだ、名前も知らないあの子は、バレーをしている。カーテン越し見るあの子に俺は、ますます好きになった。
ある日、大学に向かおうと横断歩道を渡ろうとすると、少し前に、名前も知らない大好きなあの子がいた。
俺は、こりゃまた運命だ!と思い勢い任せで名前も知らないあの子に話しかけようとした。
「すいませ…」ブルゥゥン!
荒い車の走行音で、俺の口がとまる。
気づいた所で、もう遅かった。
暴れた大型トラックは、俺を避けるように突っ込んでいった。

『ニュースです。東京都x x市で、大型トラックが信号無視をし、人々が歩いている、車道を突っ込みました。原因は、飲酒運転と見られ、死者は1人負傷者12人。全身を強く打って死亡。警察は、調査を調べています…』

痛くない。皆んな…怪我してる…あれ、俺、痛くない…
俺だけ、無傷…?

俺の、初恋の相手…一目惚れした、名前も知らないあの子は、死んでしまった。俺の目の前で、グチャグチャになりながら。原型もとどめてないあの子。それでも、あの子は好き。

まだ、カーテン越しに見るあの子が好き。
    まだ、名前も知らないあの子が好き。

6/29/2025, 1:09:18 PM

「青く深く」

ぼくは自分が嫌いだ。
ぼくの目は特殊だ。日本人なのに、目が青い。なるで、化け物みたいじゃないか…皆んなは、綺麗な茶色なのになんで、ぼくだけ…

「綺麗だなぁ」
僕の趣味は、夜に海を見に来る事だ。月と海が重なって星のように輝いている。
「僕もあんなふうに、なれたら…」

「そこで、なにしとる坊主!」
「漁師のおっちゃん!」
「夜に子供1人、夜危ないやろ!」
「あはは…ごめんなさい」
「きおつけーや、坊主、おかぁーちゃん、元気か?」
「えっと…母は、まだ…」
「大変やなぁ、病気で入院して5年…昔はよく、お前の事あずかっとたな。片親なのに、おかぁーちゃんが動けんくなって、お前はよぉー頑張っとるよ」
「あぁ、はい!ありがとうございます」
僕とおちゃんは、砂浜をゆっくり歩いていた。
「自分な、海大好きやねん」
「そんなんですね、僕もです。特に夜のキラキラ輝いてる海が大好きです!」
「わはは!そりゃ、ええ思いや!…今思えば、海ってお前に似てるな」
僕が、海に似てる?いやいや、そんな海みたいに綺麗じゃないし、輝いてないよ…僕なんか…
「化け物ですよ、瞳も青いし…」
「…おちゃんが坊主の事、海に似てるって言った理由わかるか?」
「瞳が青だから?」
「ちゃうちゃう!それは、坊主が輝いてるからや。さっき言てたやろ、キラキラしてて綺麗な海が好きって。お前まんまやん!羨ま…」「何も…知らないくせに!」
「僕の瞳は、変なんですよ!変!僕だって、普通の子して、生まれたかった!普通の容姿で、普通の家庭で…」
おちゃんが、僕の頭を優しくなでた。
「お前は自分の事、変人や化け物やと思っとるやろ。ちゃうで、お前は十分、綺麗で輝いてる。普通じゃなくてもいいねん。普通なんてないねん。目青いのも、お前の個性や!大事にしぃーや」

僕は、家に帰ると窓から見える海を見ていた。
「綺麗だなぁ」
僕は、青く深い海が好き。キラキラ星のように輝いてる海が好き。おっちゃんの話聞いて少しは自分の事好きになれた気がする。

僕は、個性豊かな僕が好き。

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