ひろちゃん

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10/1/2024, 10:14:03 AM

私の足はいつか動かなくなって
ただ黄昏ゆく世界で
朽ちていくのでしょう

砂の中に埋もれて
波の音を聞きながら
星が煌めくのを待つだけ

君が歌う優しくて哀しいメロディー
もう一度だけ聞かせてほしい
この宇宙の広さにただ身を任せて
いつかまためぐり逢えたらいいな

9/30/2024, 1:06:11 PM

きっと明日も僕らの世界は平和に朝を迎える
そんな根拠のない確信に溺れているのかもしれない
もしかすると今この瞬間に火山活動が始まって
火の海に包まれるかもしれない

でも君の寝顔を横目に見ながら
僕はそっと目を閉じた
生まれてここまで色々あったけれど
今この部屋に君がいてくれる

どんな夢を見ているのだろう
悩み事は何だろう
僕は幸せだけど君は
ここに来たことをどう感じるだろう

せめて朝が来るまで
明日朝が来るまで
静かな空間に身を委ね
流されていたいものです

せめて朝が来るまで
明日朝が来るまで
君の寝息を聞きながら
流されていたいものです

9/29/2024, 12:00:38 PM

静寂に包まれた部屋

わけあって一緒に暮らして
もう何年だろう
怖がりな君は部屋を出ようともせず
それでも窓の外を眺めている

窓の外はくもり空
天気予報は夜には雨
ツバメが去った軒下に
秋が舞い降りていく

僕の方へ寄り添って
頬擦り寄せて
切ないほど澄んだ眼差しに
吸い込まれそうだよ

そうだった君が初めてここに
たどり着いたのは
まだ目も閉じたまま
何も知らない子猫だったね



9/28/2024, 1:41:06 PM

別れ際に

電車が速度を落とす
その時僕を見上げ
そっと会釈したね

それでも何も言えず
ただ黙って笑ったよ
会えなくなった日

指先まで数センチ
手を伸ばせば届くのに
全ての世界と切り離されて
一瞬二人になれたのに

次の瞬間ブレーキに
急いでつり革をつかんだら
もう君は旅立った

新しい希望を胸に抱き
立ち向かっていく強い背を
見つめていたあの頃に
今は未練も無いけれど

9/26/2024, 1:12:16 PM

少しずつ緑のなかに
色が混じり始める
赤や黄色や紫色
茶色いキノコが落ち葉の下からのぞいてる

僕はしゃがんで観察する
小さな世界が広がっている
ハネカクシがどこかから舞い降りた
愛する世界はささやかに煌めいている

太陽が傾いて
午後の陰を落とす
陽射しのなかにぬくもりを感じて
少しだけあなたを思い出した

秋はなぜか切なくて
けれど胸に染み込んで
一人佇む小さな眼差し
見とれたようにずっと見ていたい

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