勿忘草.

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5/19/2024, 1:35:28 PM


大切な人は今はただ出掛けているだけで
今も尚生きていると、そう考えてしまいます。

祖母はまだ50数の人でした。

孫の私たちにいつも甘く、母に叱られて
それでも笑ってどこかへ連れていってくれる。

面倒見がよく、いつも励まし、私たちを笑顔で迎える。

そんな祖母が大好きでした。

孫の中でも
私が1番叔母に名前を呼ばれ。
私が1番叔母と仲良しで。
私が1番叔母と笑い合った。

そんな記憶しか毛頭ありません。

3年前の丁度今日、母から告げられたあの言葉。
私は忘れたとは言わせません。

『祖母は肺癌になった。後3年、持つかも怪しい。』と。

泣きながら電話ごしに聞いた時は、
私も頭が真っ白になりましたよ。

あの元気な祖母が肺癌だなんて、そんな筈がないと
信じて疑いませんでしたよ。私は。

祖母は我慢強い人でした。

私たちに何も告げないで
逝く予定だったのでしょうか。

それは、今でも分かりません。

5/16/2024, 10:15:13 AM

私には、この世でたった一つだけ後悔があるのです。

それは高校1年の頃、
好いていた女子と両思いだとダチから聞きまして、
それでも告白へと挑めなかったことであります。

次は、次は、次こそは
と先延ばしにしてしまった告白。

私は無事高校2年となりましたが、
彼女は___
遠い所へと行ってしまいました。

もう過ぎたことだと、そう自分に訴えても
やはり後悔は残りました。

両思いだったのに、何故。
何故私は彼女へ告白しなかったのか。

そうすれば
彼女にあんな思いをさせなかったかもしれません。

妻は告白時の話を楽しそうに、笑いながら
それでねーあれでねーと話しますが。

私としては、あなたから告白され付き合う前に
自ら告白したら良かったと。

後悔、しています。

5/12/2024, 11:47:06 AM

久しぶりにとてもいい夢を見ました。

私と夢の中で出会った女の子と。
雲一つない空、澄んだ小川、小鳥の囀りがよく聞こえる
そんな場所で楽しくお話をしてる夢。

どこに住んでるの?
恋人は居るの?
好きな人は?

そんな女子トークに花を咲かせていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎていき、夢の中で鐘がゴーンゴーンと鳴った。

鐘の音が鳴ると、その子は私の耳元で何かを言う。
そして小川を超えて何処かに行ってしまう。
もっとお話したかった私は、その子を追いかける。
が、足がもつれ小川の中にドボン!


そこで目が覚めた。


そんな話を私は旦那へ話した。
旦那は静かに頷きながら、泣いている。

夢に出てきた子は戦争で亡くなった私の親友である___らしい。

戦争で親友を亡くした時のお前はすごく、見てて辛そうだったと旦那は言う。

だが、私は覚えていない。

戦争から数十年が経ち、今は20××年。
私は後期高齢者で、認知症。
加えて肺癌を患い、後数ヶ月も持たない体でほとんど寝たきり状態。

『お前の親友からの合図かもしれんな。』

『そうね。』

私は旦那にこの話をした数日後、空へと旅立った。


次に目を開けると、夢の中で見たあの場所がそのまま。
私はあの子と出会ったあの場所に向かう。

やっぱり、あの子はそこに居た。

私を見ると、今まで堪えていたであろう
目から大粒の涙が出ている私の親友___ちゃん。

『お疲れ様。頑張ったね』

そう泣きながら、私を抱きしめる。

『お互い様。戦争で死んで苦しかったでしょ。お疲れ』

『何年も前の話だから忘れたわ』
『そんな事よりも、私を忘れるなんていい度胸ね』

『えぇ。あなたの姿は子供のままだったけど、
私はこんなに老けてしまったわ。そして認知症』
 
『長生きおっつ〜』

『なんか、腹立つわ』

『ここに居たら若い人も来るから。
現代風の話し方、いいでしょ?』

『私は今まで通りが1番落ち着くよ』

『あっそう?昔っから変わってんね〜』

『はは。おおきに』






私の姿はいつの間にか、親友と同じ子供のまま___

5/12/2024, 8:11:00 AM

__あなたが好きでした。



いつも私の隣でよく笑って
いつも私と不良との喧嘩で怒り
いつも私と普通の友達として接してくれた

そんなあなたは1年前、
不慮の事故で亡くなりました。

私はとてもじゃないほど泣き叫び、次の日も次の日も
あなたが火葬されると知るまで
冷たいあなたを抱きしめておりました。

これはあなたの手の込んだ冗談で
この後私の手を強く握り
いつもの明るい笑顔を見せてくれると
そう信じて疑いませんでした。

ですがあなたは一度も、私に笑顔を向けるどころか
手を握り返してもくれなかった。

大の大人は大きく泣き崩れ、
あなたはより一層冷たさが増したように思いました。


 

あれから1年という年月が経ちました。

思えばあの時が、何年も泣かず生きてきた私の中で
唯一泣いた日であったとしみじみ感じています。

1年前のあの日。
私はあなたへ伝えたかった事がありました。

今まで混乱と社会復帰の為、
あなたとはあの日以来会わず、
仕事に打ち込んで参りました。

あなたへ顔を見せるのが、遅くなり
大変申し訳ありません。
ようやく心の整理がつきましたのでお伝えします。

私はあなたの眠っている墓に向けて
長年の思いを吐露するのです。

私は___、、