勿忘草.

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__あなたが好きでした。



いつも私の隣でよく笑って
いつも私と不良との喧嘩で怒り
いつも私と普通の友達として接してくれた

そんなあなたは1年前、
不慮の事故で亡くなりました。

私はとてもじゃないほど泣き叫び、次の日も次の日も
あなたが火葬されると知るまで
冷たいあなたを抱きしめておりました。

これはあなたの手の込んだ冗談で
この後私の手を強く握り
いつもの明るい笑顔を見せてくれると
そう信じて疑いませんでした。

ですがあなたは一度も、私に笑顔を向けるどころか
手を握り返してもくれなかった。

大の大人は大きく泣き崩れ、
あなたはより一層冷たさが増したように思いました。


 

あれから1年という年月が経ちました。

思えばあの時が、何年も泣かず生きてきた私の中で
唯一泣いた日であったとしみじみ感じています。

1年前のあの日。
私はあなたへ伝えたかった事がありました。

今まで混乱と社会復帰の為、
あなたとはあの日以来会わず、
仕事に打ち込んで参りました。

あなたへ顔を見せるのが、遅くなり
大変申し訳ありません。
ようやく心の整理がつきましたのでお伝えします。

私はあなたの眠っている墓に向けて
長年の思いを吐露するのです。

私は___、、










5/12/2024, 8:11:00 AM