「…あの~、」
「…なんだよ」
「この状況気まずいんですけど」
「…だよな。俺も」
これは新手の拷問かなにかか?
よく知りもしない異性と狭い密室に閉じ込められている。お互い向かい合わせで非常に気まずい。
しかもお相手様ちょっと不機嫌そう!!!!
あれかな?夢小説とかによくある"○○しないと出られない部屋"的な?!
「…なんか、すみません」
「なんで謝るんだよ」
「いや、なんとなく、?」
「ふっ…w」
「なんで笑うんですか」
「面白い人やなあと」
「それ、褒めてます?」
「褒めとる褒めとるw 」
不機嫌そうだと思ったからなんとなく謝ったけど、、
まあお互い多少は緊張ほぐれたやろ!私天才か?!(
「…そういや、名前、聞いとらんかったな。俺は希。呼び捨てしてもらって構わんよ。あとタメでいこうや」
「のぞむ、さん…。じゃあ早速呼びタメ失礼…私は華夜です、お好きなように呼んで、!」
「ん、じゃあ俺も呼び捨てするわ。よろしくな、華夜」
なんだ、案外いい人そう…。
もう少しだけなら、この人と閉じ込められてててもいいかも。
希はどう思ってるか知らないけどね。
暫く談笑していると、部屋の端にあった扉が開き、脱出することができた。結局、何故私たちが閉じ込められていたのか、なにが脱出の条件だったのか、わからずじまいだけれど、、
「おーい、華夜!」
あのとき仲良くなった希との交流は今でも続いている。
今日はカフェで、向かい合わせで談笑している。
ちょっと先の未来で付き合うことになることを、このときの私は知らない。
#向かい合わせ
別に不満なわけではないが、俺とL○NEやdisc○deで繋がっている全ての友に伝えたい。
お前ら塩対応すぎ!!
「w」(数は問わない)のみの返事とか「それな」「わかる」とかの一言返事、
返信に困るんだよ!!!!!
これからよろしく的な一言だけ交わして止まってる相手3,4人居るし。みんな俺から話しかけんと話してくれんし。
そんなに俺のこと嫌いかよ?!?!?!
一人だけだよ、俺のオタ話に塩対応せずほぼ同じ熱量で付き合ってくれる優しい人…🥲返信がとんでもなく遅いのには目をつぶるよ。
やるせない。非常にやるせないです。
つまらないことでもいいじゃない。
つまらないことでも、声に出さないと相手には伝わらない。
思考も、感情も、なんだってそうだ。
つまらないことでも、声に出して伝えてみれば、変わることだってある。
「つまらない」と、一蹴されることもあるがな。
伝えることを諦めてしまったら、、、何も変わらない。
つまらないことでも、まずは声に出して伝えることが重要だと、私は思う。
…これは夢だろうか
目の前に推しがいるなんて状況は有り得ない。
だって私と推しは相容れない存在だから。
(そもそも同じ空気を吸えているだけで幸せなわけでして、近づくなんて恐れ多いわけでして…)
頬をつねってみる。―痛くない、やはり夢のようだ。
夢を夢と認識したのははじめてで、戸惑っているのだが…推しが目の前にいるつまり俺がすべきことは…?!
やはり推し様と距離をとること!!←(?)
夢とはいえやはり適切な距離は保たなければ!
にしても、背高いなぁ…。
(私が低身長ということもあるだろうけど…。)
…推しから目を離して、周りを見渡してみる。
私と、棒立ちしてる推し様以外なにもない、真っ白で殺風景な景色が広がる。
目が覚めるまでに何をしましょうかねぇ…。
推し様になにかさせるのもなにかするのも恐れ多いし…。困ったなぁ。
なにもない地べたに座って考え込んでいると、頭上で声がした。
「どうせ夢なんやし、お前のしたいことすればええやん。付き合ったるよ?」
…いつも聞いてる、優しくて、大好きな声、紛れもなく推し様の声だ。
ぱっと顔を上げると、しゃがんで目線を合わせてくれている推し様がいた。
フードの影で目元は見えないが、優しく微笑んでくれているのが分かる。
ああ、そうだ。夢なんだから、私の思い通りなんだ。
なにか吹っ切れた私と、優しい笑みを見せてくれている推し様。
私たちは、私の目が覚めるまで―――
もしもタイムマシンがあったなら、
あなたはどうしたい?
「──────私、は…。」
答えは人それぞれだろう。
『生まれる前の事象を見に行きたい』人。
反対に、
『将来起こることを見に行きたい』人。
『使わない』を選択する人も居るだろう。
私は、絶対に使う。使って、今より幼い私に会いにいく。
そして、伝えるんだ。今の推しの良さを。
未来が変わったって構わないから、布教したい!
あわよくば古参勢になりたい!!
あとは、後悔のないようにね、って伝えたいな。
あなたは、もしタイムマシンがあったなら、何がしたい?