僕の心が汚いから、君が光って見えるのだろうか。
それとも、君の心が綺麗すぎるのだろうか。
眩しくて
読んでくださりありがとうございます。
やる気があれば書き直します。
「ねー、虹のはじまりってあるのかな?」
「あるんじゃない?」
「探しに行こうよ!」
これがはじまりだった。
「行くとしたらいつ?」
「今日でしょ?今から」
「えー、無理だよ。お母さんたちに聞かなきゃダメだし」
「良いじゃん!」
「ねぇ、あのさ、私気づいちゃったんだけど、今虹出てないじゃん」
「作れば良いじゃん」
「……こう言うのって、探すのが良いんじゃないの?」
「待つの面倒くさい」
「………?あれ?探しに行くって言ったのは誰でした?」
「間違ったの!!嘘!本当は行かない!」
「……??じゃあ、作る?」
「そうしよう!」
さっそく家の前の外の蛇口にホースをつなぐ。
「とりあえず、あっちに向けてやってみる」
「うん…………でないね」
「こっちに向けるか…」
「………ねぇ!私もやりたい。貸して?」
「どうぞ」
「ありがと」
「もうちょっと、こっちに持ってきたら?」
「うん、あ!ちょっとストップ!!あ!!!これ虹じゃない?」
「ほんとだ……ねぇ、そこ私の家の花壇だからもうちょっと離れられない?」
「あ、ごめん…、気をつける……」
「うん。こっちこそ、ごめんね」
「見て!!また虹出た!!」
「ね」
「なんでこんなんで虹作れるんだろ」
「……光と水?……まぁ気にしたってしかたないじゃん」
「……そう言うことじゃないんだけどなぁ。そう言うのを知るのが良いんじゃん」
「はぁ、学者気取りしてないで……ねぇ、これ自由研究にする?」
「凄い!天才!!でも、二人おんなじでも良いのかな?」
「学年違うし、かぶっても何とも思われないんじゃない?」
「……それもそうか!」
「うん」
「ねぇ?なんで虹作ったんだっけ?」
「………さぁ?」
虹のはじまりを探して
読んでくださりありがとうございました。
因みに中1になった今年は、科学研究とか言うのをやらなきゃいけないので、私はダンゴムシの習性を調べることにしました。
貴方は自由研究とか何をやってましたか?
今年は何かやりますか?
死んだ人は生き返らない。
戻って来たとしても“それ”は人じゃない。
“それ”は人に化けた妖怪だ。
(あのー、今日読み返してて気づいたんですが、セリフの部分ミスってました。ごめんなさい)
※若干怖いです。
小さい頃、おばあちゃんが死んだ。
いっぱい泣いた記憶がある。
優しかったおばあちゃん。
いろいろ気にかけてくれたし。
いっぱいご飯を作ってくれた。
いろんなものを私にくれた。
なんだか、いなくなった実感がわかなかった。
多分どこかで暮らしてて、いつか帰ってくるんだろうって。
3日たって、我慢できなくなった。
おばあちゃんに会いたいと言うと、お母さんに、
「お別れしようね」
なんて言われた気がする。
横たわって、花に囲まれて、いつもより肌の白いおばあちゃん。
それを見て、怖くて泣いてしまった。
近づきたくない、見たくないって泣きじゃくって。
家に帰って、思い出した時、怖いのと、それから徐々に実感が湧いたのとで、また泣いてしまった。
おばあちゃんがいなくなって1ヶ月。
一人で留守番をしていると、突然インターホンが鳴った。
お母さんには、一人の時は出ちゃいけないって言われてたけど、一応確認する。
外には、大好きだったおばあちゃんが立っていた。
私は、喜んでドアを開けた。
おばあちゃんが帰ってきた。
そう思って。
「おばあちゃんおかえり!」
「ただいま」
でも、おばあちゃんは家の中に入ろうとしない。
「どうしたの?」
「おばあちゃんを家に入れてくれる?」
「うん!“どうぞ”」
おばあちゃんが家の中に入ってくる。
両親が帰ってくるまで遊んでくれた。
「そろそろお母さんたちが帰ってくるよ!」
おもちゃをドタドタと片付けていると、おばあちゃんが肩を叩いてきた。
「おばあちゃん?」
「おばあちゃんと一緒に帰らない?」
「でもなぁ、お母さんたちが…」
「実はお母さんたちにも「是非連れて行ってくれ」って言われてるんだよ」
「そうなの?」
「それにお母さんたちも毎日来るそうだから」
「んー、じゃあ行こうかな」
「そうだね、それがいい」
でも、丁度お母さんたちが帰ってきた。
「おかーさーん!!」
お母さんのところにとんでいった。
「どうしたのー?」
「おかえり!」
「ただいま」
「さっきおばあちゃんが来たんだよ!早く来て!」
お母さんが不思議そうな顔をする。
お母さんを急いで引っ張って行ったがさっきまで確かにいたはずのおばあちゃんはいなくなっていた。
「あれー?」
「いないね」
「どこ言ったんだろ?」
夜、窓を誰かが叩いた。
凄い顔をしたおばあちゃんだった。
だけど、そこは二階でありえないってことくらい分かってたから、私は怖くて泣き叫んだ。
すぐにお母さんたちがなだめてくれたけど、耳元で舌打ちが聞こえた気がして、怖くて眠れなかった。
まぁ、多分幼いながらに分かってはいた。
おばあちゃんは“おばあちゃん”じゃなかったって事を。
ただ、そんなのどうでもいいくらいにおばあちゃんが好きだった。
おばあちゃんの皮をかぶった何かだったとしても、お母さんたちがいなければついて行っただろう。
おばあちゃんは私にとって、大切な人だったから。
オアシス
読んでくださりありがとうございました。
なんか書いてて何度かゾッとしました。
もしも亡くなった人が、自分一人の時、家に尋ねてきたら。
貴方ならどうしますか?
「半袖着ないの?」
なんて、最近になってますます聞かれるようになった。
「いやぁ~、なんか、嫌じゃん」
そう言うと不思議そうにされるから。
「日焼けしたくないしさ」
と、付け足すと、
「日焼け止め塗れば?」
と、言われる。
「いや、あれはちょっと…なんか、気持ち悪いんだよね。ベタベタするし」
「そう?」
と、また不思議そうにされるから。
「匂いもちょっとさ、なんか、人の香水嗅いでる感じ?気持ち悪くなるんだよね」
「なんで?香水はいい匂いじゃん」
「いや、私、洗剤とかの、服についた匂いの方が好きなんだよね」
「あー、ね。なんかちょっと香ってくるのとかはいいよね」
これは共感されやすい。
「あと、長袖を着てる時間が長かったせいか、人に肌見せるの、なんか抵抗あるんだよね」
「へぇ」
「別に半袖は着れるんだけど、極力来たくないと言うか…」
ここまで言うと、
「……そうなんだ、まぁ良いんじゃない?人それぞれだしさ」
と言われるか、
「へぇ、良くわかんないなぁ」
の大体、二択に分かれる。
たまーに共感してくれる人もいる。
半袖
読んでくださりありがとうございました。
多分次のお題はちゃんと書きます。
「ねえ、あのさ、すっごいこと聞いていい?」
久しぶりに友人に会った日。
家に招いて、一緒にお菓子を食べていると、すごく真剣な顔で友人が聞いてきた。
「どうぞ?」
お菓子を頬張りながら、目配せをする。
「もしさ、過去に行けたら、どうする?」
汚れた指先を舐める。
麦茶で口の中をリセットした。
「それさ、思ってるよりベタじゃない?」
「えっ?そう?結構凄いことじゃない?」
新しい、小さめのお菓子に手を伸ばした。
「いやいや、普通の質問だよ?じゃあ、どのくらいまで戻れるの?」
「んー、自分が生まれた時?赤ちゃんの時?までかな?」
「なんで疑問形なの」
「いや、そんな質問されたの始めて」
「へぇー……」
口の中に数個放り込む。
甘いのが口に広がって考えることができない。
「因みに、さつきだったらどうする?」
さつき、と言うのは友人の名前。
「えー?どうだろ、あ、勉強を頑張るように言うとか?」
「…ん?ちょっとまって、どういうこと?過去の自分に言ってくるってこと?」
「そうだよ?」
再び麦茶を飲む。
「ん??ねぇ、この質問結構曖昧じゃない?」
「どこが?」
「いや、私はね?やり直せるならどうするか?ってふうにとってたのよ、この質問を」
「……うん」
「でも、さつきの場合は、大人のまま過去に戻って、過去の自分にあってくるって意味じゃない?」
「そうだね」
「でしょ?」
「いやでもさ、やり直せるならどうするかって聞いてるなら“もしも過去に行けたら”とは言わなくない?そのまま聞くくない?」
「あ、そっか。そうか、ごめん」
麦茶を口に流し込む。
「いや別に、じゃあ改めて聞くけど、過去の自分に会えるとしたらどうする?」
「今の自分の状況を教えて、こうなるから頑張れって言う」
「ねぇ、あのさ、本当にこんなこと言っちゃ駄目なんだけどさ」
「………じゃあ言うなよ」
ポテチを取って、口に入れた。
「あのさ?……言っていい?」
「どうぞ?」
「ななってさ、そんな事教えられても変わらなくない?」
なな、と言うのは私の名前。
「それはそう、でも!じゃあ言わせてもらうけど、さつきだって、人に言われただけじゃ勉強しないでしょ」
「しないねぇ、まぁ、私たちは何言っても変わらないよねぇ」
さつきが麦茶を飲む。
「まぁ、今が一番じゃない?変になんか変わって私たちが友達じゃなくなったら嫌でしょ」
「まぁね」
お菓子はほとんど、さつきに食べられていた。
もしも過去へと行けるなら
読んでくださりありがとうございました。