私は死んだ
身は生きているが
心が死んだ
もう何も考えられない
もう何もすることができない
なぜ死んだ
逃げたかったから死んだ
現実を知りたくなかったから
私は死んだ
楽しく生きていた
幼き私
その私は
何も知らない
私は死んだ
死んだ事を私は悔いていない
だが
やり残したことはあるかもしれない
最期にああせめて
あなたのもとへ行けたなら
何処かへ姿を消してしまった
あなたの顔を見れたなら
私の心はどれだけ救われたのだろう
そう思いながら
私は意識をなくす
私は死んだ
身も心も
崩れ去って
死んだ
ああせめて
あなたのもとへ行けたなら
そっと置いてください
割れやすいのだから
そっと置いてください
繊細なのだから
少し雑な置き方をすれば
きっと消えてなくなってしまう
そんな儚い
そんな人達
そっと撫でてください
弱いから
そっと撫でてください
優しさが欲しいから
あまりに傷ついてしまえば
もう戻れなくなってしまう
そんな儚い
そんな人達
そっとすることで
救われるものがある
それはきっと
私だけではないはずだ
私は夢を見たんです
あの人が私を愛してくれた夢
だけれどその人が私にキスを
寄越してくれるという時に
夢はぱっちり醒めました
あの夢の続きをもう一度見たい
そうしてあの人とキスをして
幸せな思いに浸りたいの
夢の中でのひと時で
だきあってみよう
あたたかいね
もうふにくるまってみよう
あたたかいね
まふらーをしよう
あたたかいね
みんなみーんな
あたたかいね
こんなふうにみんなのこころも
あたたかくなればいいのに
そんなこころのあたたかさで
ちきゅうをやさしくしたいね
ぼくはつめたいものよりも
あたたかいほうがすきだ
流れ続ける小川のそばに、いつも座り続ける彼女は一体誰なのだろうか。
カメラを取り出してそのシーンを綺麗に写し出したい、そう思った。
平坦でどんでん返しのない日々に私は飽き飽きしていた。
夢と現実が交錯しているような気がする。
茜色の空がこの森を反射しているような気がする。
鳥の群れが空を覆い尽くし、我々を飲み込もうとしている。
額縁に飾られた絵のような世界が私を呪っているのか。
何が真実で何が嘘なのか。その本質さえとっくに分からなくなっている。
飢えきってしまった子どもたちが小川の上流で死んでいるのを見た。
私は目の前が真っ暗になった。
猿の鳴き声が遠くから聞こえてくるが、それがどこなのかは分からない。
そんなこの島に、未来はあるのだろうか。
その未来を私は守りたい。
未来への鍵を手にし、この島の未来を切り開きたい。
不幸せが、もう訪れないように。
誰もが皆、快楽を得られるように。
風が吹いている。
星の半分は、もう夜になるのだろう。