僕らは進む ただただ進む ひたすら進む 必死に進む
何処へと進む 何処かに進む ただ進むだけ 進むだけ
この街の果てへ 國の果てへ 地の果て海の果て 地球の裏側 宇宙へ飛びだし何処までも進む
街は何処へ行く 渋谷 新宿 横浜 神戸 松山 長崎ソウル 上海 バルセロナ パリ ローマ ブリュッセル ロンドン ベルリン ニューヨーク オタワ リオデジャネイロ
陸は何処まで続く 野を越えて 山を越えて 砂漠を越えて トンネル抜けて 鉄橋渡り 獣道を通り 花畑を渡り 峠を越えて 海を泳いで また別の陸地へ
陸に終わりはない 分入っても分け入っても新たな地平線が生まれ 景色が生まれ 花も生まれ 命が生まれ 文明が生まれ 動物は進化する
地球の裏側は何処 場合によっては此処 そうでなければ此処の反対 人のいる場はみな裏側 皆地球の裏側にいる
宇宙は何処へ行く 火星 木星 土星 海王星 シリウス デネブ アルデバラン ベテルギウス 天の川渡り銀河系を抜け 別の銀河へ こうしてる間に また新たな宇宙が生まれ 星が生まれる
ちっぽけな僕ら だから行く 何処までも行く 大きな世界を知るために ただただ行く 行くんだよ 進むしかない それ以外は何もできない 僕らはちっぽけなんだから 小さくて情けない僕らが 限られた空間で進めるのは それだけなんだよ
つまりそれは自由 紛れもない自由 何にも縛られない
何処へ行こうが関係ない 行くか行かないかも自由 何もかも自由 何をしてもいい だから行く 進むしかないんだよ 自由こそ僕らの主軸 僕らの正義 脊椎であり 脊髄である
自由とは何か それは何かを飲むこと 何かを食べること 何かを掴むこと 殴ること 壊すこと そして直すこと 優しくすること 厳しくすること ものを買うこと そして売ること あげること 貰うこと 帰ること
そして 行くこと
行方知らずの旅の行方は 知るわけがない なぜなら行方知らずの旅だから だから行く 何処までも行く いつまでも行く
僕らは進む ただただ進む ひたすら進む 必死に進む
懐かしいあいつの元へ 大好きな娘の元へ 犬のゴローの元へ 江ノ島水族館へ 六本木ヒルズへ はま寿司へ行く
盗まれたイヤホンの元へ 自動車屋へ 線路へ 博物館へ ロケット開発の基地へ 行く ただただ行く 進むんだよ
終わりなき旅の終わりは 知るわけがない なぜなら 終わりなき旅だから だから進む ただただ進む ひたすら進む 必死に進む 進むんだよ
何処へ行くかはわからぬが きっと何処かへ辿り着く その時は笑ってくれるか 笑ったことのない君は その時は笑ってくれるか 悶え苦しんでる君は
4/23/2025, 10:40:51 PM