雪夜(高校生)

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4/11/2023, 2:32:26 PM


やっと長い戦争が終わった…やっと……終わったんだ……

我が国は勝ったんだ…人々は勝利をたたえ満面の笑みを浮かべている…

この戦争で僕は最後まで生き残った…

人々は傷だらけとなった兵士たちを褒めたたえたが……
戦場から帰ってきた兵士の顔はとても暗かった……

まるで死人のように……

軍服には誰のものか分からぬ返り血がついている……


僕たちが見たあの光景は一生忘れることはないだろう……

今でも僕の脳裏にはしっかりと張り付いている……

人の心などない戦場で……

ひたすら走って攻撃をする兵士が次々と倒れていったこと………

岩の裏に見知らぬ人の死体があったということ……

先輩が目の前で涙を流して撃たれたこと……

一番の友が僕をかばって動かなくなったこと……

自ら死を選んで自害するものがいたこと……

僕自身が命乞いをする敵を撃ったこと……

子供も大人も関係なく戦わなければいけなかったこと…

あの場所はこれまでにないほど残酷で悲しくて…

何もなくて…

言葉にできないほどの場所だったことを…

僕は一生忘れないであろう……

多くの人々が国同士の戦いに巻き込まれていたことを………

この意味もない馬鹿げた戦争に怒りを覚えたことを………

大切な人を失わなければいけなかったことを…………

言葉にできないこの感情はなんだろうか………

なぜ罪もない人々を死へ追いやられなければならなかったのか……

なぜ人々は私達人殺しを褒めたたえるのか……………

なぜ人々は今も戦うことをやめないのかということを…………

僕が感じているこの気持ちはなんなんだろうか………



4/11/2023, 6:32:54 AM

僕の文句

春爛漫とはどういう意味なのだろうか…

調べようと思うが…この場所からスマホの距離が遠くて…取るのが…めんどくさい

毎日学校に行くという訳のわからない制度…わけがわからない…

満員電車通学…ただでさえ人混みが嫌いだというのに…
窮屈で吐きそうだ

僕の隣の子はとても可愛くて僕の好きな人でもある…
どうにか関係を持ちたいが…話しかけるのが…めんどくさい…

満員電車で通学し…帰りに図書館によって本を読む…
帰ったら…うっとうるさい母と…「勉強」しか言わない父
とBエあぁ〜が待っている…

最近ではB〜という字を見るだけでそう読んでしまう自分が嫌になる…腐ったものは戻すことができないのだ…

好きな人はできるが恋人は出来ない……

何故だろうか…訳がわからない…

よく真面目だねとか静かねぇ〜
などと言われるが真面目なのは怒られるのがめんどくさいからで…静かなのは喋るのがめんどいからだ

友達は多い方なのだが修学旅行で先生が…
「お前ぇ〜誘う友達いんのかぁ〜?」
とのんきな顔でのほほんと聞いてくるので流石の僕も少しイラっときたが天然な先生を怒るのは気が引けるのでやめておく…

休みの期間にたまに*いとこ*に会いに行くのだが…
しばらく行っていなかったせいか愛しの*いとこ*が言ってはいけないことを言っていた…
なぜ誰も止めないのかと思ったがすぐにみんな意味がわかっていないことがわかった…なぜ僕だけわかるのだろうか……
そんな自分が怖くなる…

「見たいテレビがある」と言ってチャンネルを変えようとすると「今見てるから無理」と言うくせに寝る父…
イラッとしたので大音量の目覚ましを耳元に置いてやった……

中学で合唱発表会をする3週間前にピアノを押し付けて来るやつがいた…このときばかりは内申など気にせず殴ってやろうかと思った…

人生というものはこんな感じなのだろうか?

あなたの文句も聞かせてください!!!










4/9/2023, 4:52:29 PM

誰よりもずっと愛していたよ…

君と過ごしたこの2年半…

ずっとそばにいた…かわいい君へ…

初めて出会った君は、箱を噛みちぎって出てきたよね…

僕はとても驚いたよ…かわいい妖精さんが出てきて…とても驚いた……

僕が新しいおもちゃを買ってあげたら、君は興味津々で噛んでいたね…

君は僕と出会った日から2年経つと呼吸がどんどん荒くなってとてもしんどそうだった…

ごめんね…

ごめんね…

何もしてあげられなくて…

半月もしんどかったよね…

ごめんね……

あの少し肌寒い夜に…君は僕の胸のなかで静かに息を引き取った…君の小さな体を抱きながら僕は目を赤くして眠りについた…

ねぇコロちゃん…

君は今幸せに暮らしていますか?…

君が大好きだったご飯はちゃんと食べていますか?…

魂はないけれど、君の身体は柚子の木になって大きくなっているよ……

君がいなくなった家はどこか物静かでとても寂しいよ……

でも……君に心配させたくないから頑張って生きているよ……

これからも、この命が尽きるまで…精一杯…生きるよ…


僕が世界で一番愛した君へ…これからも愛し続ける君へ…

君がどこかで幸せに暮らしていることを僕は心から願っているよ………

4/8/2023, 1:54:59 PM


二人の間に沈黙が流れる…
「本当に…なんで…なんで…こんなことしたの?」
妻が怒りを押しこらえるように僕につぶやく……
「本当に悪いと思ってるよ…」
そう言うと堪えきれなくなった妻は、「貴方にはもうついていけない!」と言い僕に1枚の紙切れと隣の部屋で寝ている娘を置いて、出ていった…
あぁ僕はなんて…なんて…馬鹿なんだろうか…
妻がいいるというのに……「優里花がどんなに、歳をとったとしてもずっっと幸せにする!!」なんて馬鹿みたいなことも言ったのに……会社の女性と付き合って、二股をして……裏切られて…
ほんとに馬鹿だ……でも…もし…許してくれたら…そう思って僕は家に鍵をかけて、妻を追いかけた…許してくれる訳でもないのに…必死に必死に妻を追いかけた…汗を拭いながら走った…許してくれなくてもいいから彼女に謝りたかった…
しばらくすると妻らしき女性が駅に入っていくのが見えた
……息を整えて彼女に近づく、「優里花!!」彼女は僕の声を聞いて振り返った…「この人…旦那さん?」妻の隣には20歳くらいの男性が立っていた…
「もしかして…優里花も…なのか?」
彼女は戸惑いながらこう答えた
「うん…10年くらい付き合ってる」
「10年って僕たちが結婚したての頃…じゃないか…」
…2人の間に沈黙が流れる…
そんな…そんな…妻も僕を裏切っていたのか……
僕はその場を走り去った…妻をおいかける時よりも速かったと思う…走って…走って…走った…いつの間にか知らない通りに入って…小さな公園に着いた……その公園にはとても綺麗な女性が立っていた……
その女性は僕を見て「え?…大丈夫ですか?」と言った…僕はその女性の反応にとても驚いたと同時に僕の頬を伝う温かいものにも驚いた…僕は泣いていたのだ……他人の彼女に心配をさせたくなくて、「大丈夫です…」とつぶやいた…
それでも彼女は心配そうに「よったら…話…聞きます…」と言った…僕は彼女の言葉に甘えてこれまでのことを全部話した……


「あはは…ってすみません、二人共最低ですね!!」
僕はそう言いながら笑う彼女に思わず口元が緩んだ…
「wそれホロ−出来てませんww」
「wwすみません〜…でもまぁそれじゃぁこれから父子家庭って言うことですよねぇ~」
彼女はそう言いながら僕の顔をのぞき込んだ…
「まぁそういうことですね…僕があの子を育てられるのか…こんな最低な父親…」
僕がそう言うと彼女の顔は急に暗くなった…
「……まぁそれも人生ですよね…それも経験ですよ…私ね、さっき彼氏に振られたんですよ…お前といると面白くないって…しかも私の親友と浮気してて…あははっ笑えますよね…ずっと愛していた彼が幼い頃からずっと仲が良かった親友と二股してただなんて…」
「すみません…そんな状況でこんな…こんな話をしてしまって…」
「あっいえいえ~私こそこんな湿っぽい話しして…」
二人の間に沈黙が流れる…妻の時の沈黙とは違いとても温かかった…

…3年後…
妻とはあのあとすぐ離婚届けを出して離婚した…今はもうあの夜の小さな公園で会った彼女…真莉と娘の沙耶香と3人で暮らしている…僕は桜の舞う季節に彼女に求婚した…
彼女はとても喜んでくれた…しかし
真莉は僕との結婚に条件をつけて結婚すると言った………
それは僕も賛成意見だった…その条件は…

    (これからもずっとずっと一緒だよ)



「ねぇ優里花姉さん…なんで…なんであんな事言ったの?」いとこの陸人が真剣な眼差しで私に聞いてくる…
「…ごめんね…陸人まで…巻き込んじゃって…でも…ああするしかほかになかったの…私には…私には…彰は勿体無かったの……あれでいいのよ…あれで…」
春の暖かい風が吹く…私の頬は涙で濡れていた…

4/8/2023, 10:25:12 AM

沈む夕方

カチャ…カチャ チッ、チッ、チッ、チッ……
薄暗くて広い部屋に、ホ−クとナイフを動かす音と時計の音が鳴り響く…
窓の外には夕方が沈んでいた……その景色は君と出会う前までの寂しい景色とは違って見えた…


…次の日…
ピピピッピピッピピッピ…………シャッ
朝のぎんぎんとした元気のいい日光が僕の顔を照らす…
隣でお世話ロボットが僕を見ていた…
「幸治様…朝ご飯が…できましタ…」…
感情のない片言な言葉遣い…そらそうか…ロボットだし…
「あぁ…ありがとう」
僕の父は財閥の御曹司でとても家にいる時間が少ない…いや…いないと言ってもいいだろう…母はそんな父を浮気をしているから家にいないんだ…と言い僕を置いてこの家から出ていった…浮気をしていたのは…どっちだか……
作業を終えたロボットは会釈をし部屋から出ていった……



秋の風が少し寒くて身震いする…
道の横に咲いている金木犀を見ていると、突然鼻の奥にツンとした痛みを感じた…
「幸治様おはようございます!!」
「幸治様おはようございます!」
女子たちは当たり前のように、近づいて来て自慢のきつい香水を僕にふりまく…
「ねぇねぇ幸治様ってぇ頭よし、顔よし、でおまけにお金持ちなんでしょ〜!すごいよねぇ~」…
隣の女子が僕のことをひそひそと話している…
とても不愉快だ…
女子たちの話を笑顔で聞き流す…
つまらない話しだからかとても学校までの距離が長く感じた…
やっとの思いで学校に着くと、校門の前で持ち物検査の列ができていた…
「もうそんな時期か…」
僕はそっとため息をして、列に並ぶ…
僕に付きまとっていた女子たちも列に並んだ…
「はい、これは没収ですね~」
そう言って黒髪ロングの清潔そうな女子が僕から2番くらい前の厚化粧をした小太りの女子のカバンから化粧品らしき物を取り出した…
厚化粧女は納得ができていないようで怒り狂い黒髪の子を殴ろうとしている……
周りは見ているだけで助けようとしない…中にはこのままほうっておけば、持ち物検査が終わるのではないか…と呟く奴もいた…流石にこのままではまずいと思い、僕は止めに入ろうとした途端……
ドカン…
なんと黒髪の少女は厚化粧女投げ飛ばしたのだ…


















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