『これからも、ずっと』
私のそばにいてほしい
私の隣で笑っていてほしい
ずっと、ずっと、私と一緒にいてほしい
何十年先も、何百年先も、来世も、
たとえ貴方が 、宇宙の藻屑になったとしても
どこかに消えてしまっていたとしても
ねぇ、だから、泣かないで。
『沈む夕日』
彼女が頬を染めていたのは、夕日のせいだろうか。
触れればほどけてしまいそうな彼女の温度
彼女は花を零すように咲う。
その手に触れて、
名前もつかない衝動が胸の奥で輪郭をなぞる。
抱きしめてしまえばきっと壊れてしまう。
私は手に触れたまま離さないふりをした。
沈んでいく光の中で
言葉にならなかったものだけが木霊した。
『君の目を見つめると』
溢れ出すこの想いは零れ落ち
滲んだ青空はどこまでも澄んでいて
もう、どこにも、君の姿は見つからない。
手を伸ばせば触れれる距離なのに
君は自分で立ち上がる。
彷徨う手は空を切り、君にどれだけ近づいても
君をどれだけ見つめても
君の目に映る僕は、少し歪んでいた。
君の世界に僕は、ただ1人の“僕”でしかなくて。
だから、せめて、この想いだけは、君の知らない場所に置いていく。
“それでいい”
彼はよくそう呟いていた。
彼は何を考えているのか分からなかった。
本当にそれでいいの?
あなたはそれで、本当にいいの?
その度に彼は深く頷いた。
そのうち彼はすっかり色褪せてしまった。
くすんだTシャツに日に日にやつれていく彼の姿は見ていられなかった。
ねぇ、私は、よくないよ。
だから、ねぇ、本当に、それでいいの?
彼は小さく微笑み乾いた声を漏らした。
『寒さが身に染みて』
体が震えているのは寒いからだろう。
目から涙が溢れるのは空気が冷たいからだろう。
吐く息が白く、視界を遮る。
この白い息が晴れた時、草木は優しく揺れ、川のせせらぎは私を包み、
太陽は涙さえも凍るようなこの冬の冷たさをも抱きしめてくれるだろう。
もうすぐ夜が明ける。
冬の長い夜が明ける。
だから、今だけは──