2025 1.1
ひとつ、ふたつ、と鐘がなる
新たな年が明けた音が鳴った
外はまだまだ暗く、太陽は眠りについたばかりだ。
魚も、猫も、鳥も、鼠も──
ふと、蛇は月を見上げた。
誰かに、起こされたような気がした
そっと端末をひらけ、慣れた手つきで操作する
『明けましておめでとう
今年もよろしくね』
皆様も良いお年をお迎えくださること願っております。
『1年間を振り返る』
2024年 1月1日 年明けて早々に地震が起き、日本海側で南海トラフ地震とは関係ないとはいえ、やがて大きな厄災がくるかもしれないという恐怖に包まれた。
ウクライナ侵攻もまだ終わっていないようだ。
嗚呼。武器を取り合い、命を奪い合う。
ただ、どちらが降伏するまで殴り合うだなんて、そんな無駄な戦い辞めてしまえばいいのに。
核兵器もみんな海に捨てちゃえばいいのに。
本当に、戦争なんて、嫌いだ。
体験したことはないけれども、先人たちが遺した傷痕。
痛々しくて、悲しくて、辛くて、声が出なくなる。
何一ついいことなんてない。世界中のみんなが笑い合える、そんな世界になったらいいのに。
そんなこと、上辺だけでは言えるって分かってる。
人1人の声じゃ誰にも届かないって分かってる。
──少なくとも、私の周りにいる人達だけでも笑っていてほしいな。
『イブの夜』
あなたにとって幸せな日になりますように
きっと、キリスト様もそれを望んでいます。
『大空』
広いこの大空はどこまでも繋がっていて、
この空の下、人は争い、騙し合い、嘘をつき、歌を歌い、踊り、そして、笑い、泣く。
鳥は羽を羽ばたかせ、虫は光へ向かう。
隣のあの子も、今この瞬間命を落とさんとする人も、今目を開いたばかりの赤子もみんな、同じ、この大空を見上げている。
『寂しさ』
僕の中には何も無くて、空っぽで、そしてお母さんがくれた宝物。これの中身は見たらダメだよ、と渡された、綺麗な箱。
開けたくて、開けたくて、でも、開けるのが怖くて
でも、僕は、見てしまった。
箱には、何も無くて、僕と同じで、空っぽだった。
悲しくて、大好きなお母さんに騙されたと思って、僕はずっと泣いていた。
でも、何となく、僕の心は軽くなった。
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寂しいって気持ちは、どこか懐かしい、とか、そういう温かいものがあってこそなるものだと思うのです。 by E