ただ、ひたすらに答えを求めた。
答えを追った。
それが真実だと言わんばかりに、ただ祈った。
それだと信じ込ませ、自分を呪った。
でも、正解なんてこの世界に何一つなくて、そして、
不正解も存在しなくて、ただ呆然とこの真っ白な世界に足を踏み入れてしまった。
もう、何も分からない。
何が正しいかなんて、知りたくない。
私が信じたものは全て偽りだったのか?
いや、そうじゃない。でも、分からない。
あなたは誰
私は誰
ここは、どこ?
答えは、どこ?
『大好き』
嘘でもいい
僕は嬉しかった。
あなたにそう言って貰えて、嘘でも、嬉しかった。
ねぇ、でも、あの時間を嘘って言わないで。
僕と過ごした時間は、嘘じゃないって言って。
たとえ二番目でもいいから
だから、ねぇ──……大好き
僕は、ずっと、大好き
愛してる
『叶わぬ夢』
僕は、あなたの横で笑いたかった。
あなたに笑って欲しかった。
ただ、そばに居たかった。
でも、あなたが幸せなら、僕も幸せです。
だから、泣かないで。
暖かいその手で、あなたを待ってる人の所へ行って。
じゃないと冷たい僕は、あなたを連れて行ってしまう。
『花の香りと共に』
花の香りと共にあなたの影を追う
(……この匂いは、カーネーションだったのか)
ふと横を通った花屋。
記憶の欠片が満たされるように、割れたガラスが継ぎ接ぎされていくように心が満たされた。
「ふふ、カーネーション、綺麗に咲いたんですよ」
嬉しそうに微笑むその人は愛おしそうにカーネーションを撫で、その瞳はかつてのあの人の瞳と同じものだった。
「──1本、ください」
その人は少し驚いた様子でこちらを見た。
少しオロオロとしており、ふと、自分が泣いていることに気がついた。
私は慌てて涙を拭き、申し訳なくなり思わず頭を下げた。
「あ、頭を上げてください……!
贈り物ですか?」
「あー、はい。
妻へ……」
「わかりました」
すぐにラッピングをし持ってきてくれた。
可愛らしいリボンに、美しく咲いている、純白のカーネーション
その香りはまるで、横にあなたがいるように感じて、そして───
少し悲しそうに笑っている、あなたの顔があった。
白のカーネーションの花言葉 :
「亡き母を偲ぶ」「純潔の愛」「尊敬」、「あなたへの愛情は生きている」
『心のざわめき』
まるで薄い氷の上を歩かされているような気分だ。
彼の言動には理解ができない。
いや、理解をしようとしていないの方が正しいかもしれないが、そんなこと、わからない。
なぜ僕は、こんなに戸惑っている?
どうして、僕は、この手を離さない
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久しぶりにここで書きたくなって帰ってきたのですが、ここの空間やっぱり好きです。
何も気にせずに書けるので……