谷折ジュゴン

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7/4/2024, 1:33:59 PM

「神様だけが知っている」

神様が困ったら、一体誰に頼るんだろう

神様が弱ったら、一体誰が支えるんだろう

頼られて、失望されて、無いことにされて

神様って一体、何者なんだろう

答えは神様だけが知っている。

7/4/2024, 2:42:31 AM

「この道の先に」

道の先は必ず終着点に着く。

あるいは原点回帰か。

進んで駄目なら戻ること

回り道もあるはずだ。

迷ったなら大きい道に出て

疲れたら道端や空き地にそれて息を整える。

そのままそこに居着いても良い。

どこを通り道とするのかは

どこを目的地とするかによる。

この道の先を信じるのなら

明るく、楽しく歩いてみたい。

7/2/2024, 1:41:50 AM

創作「窓越しに見えるのは」

「良くないものは大抵、窓から入ってくる。だけど決して塞いではならない。出て行かなくなるから」

昔、おじいちゃんが話してくれた。窓はお化けが通る道だから、塞いでしまうと家の中がお化けだらけになること。お化けだらけになった家は家具が腐れ、柱が腐れ、心身が弱り、不幸になること。

幼い時は純粋に信じていたが、思春期を迎えた頃の僕には、バカらしく聞こえていた。何がお化けだ。子どもだましも甚だしい。そう、思っていた。

ただ、用事があり、しばらく家を空けることがあった。久しぶりに家へ帰ると、埃っぽく生ぬるい空気が僕を出迎えた。空気を入れ替えるために、家中の窓を開ける。風呂場に入った時、気づいた。

カビが生えている。規模は小さいが確かに根を張っている。僕は問答無用でカビ取り剤を吹きかけた。
家具が腐れ、柱が腐れ、心身が弱る。僕はそういうことかと思った。

ありし日の おじいちゃんが言っていた「お化け」は、「湿気」のことだった。開け放った窓から乾いた心地良い風が吹き込んでくる。埃っぽい空気が一気に外へ出て行く。さようなら、「お化け」。

窓越しに見えるのは真っ白な雲。その向こうには透き通った青空が広がっている。換気の重要さを教えてくれたおじいちゃん、ありがとう。
(終)

6/30/2024, 1:30:26 PM

「赤い糸」

細くて丈夫な赤い糸

下手なあやとりでもつれた糸は

ちょっとやそっとじゃほどけない

糸切りばさみを用意して

絡まる所を切って結べば

少しは間が近くなる

6/29/2024, 1:16:12 PM

「入道雲」

青空を背にそびえる堂々たる雲。

夏の日差しを受け輝かしいまでに白い。

ひとたび入道雲の足元へ入れば辺りは暗く。

割れんばかりの稲光と轟音。

地面にたたきつけられる雨粒。

優美な姿に内包される荒々しい雷雨。

雨が上がれば暑さは鎮まる。

優しさと厳しさを合わせ持つ入道雲。

人々が何を思おうと素知らぬ顔でそこにある。

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