谷折ジュゴン

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「入道雲」

青空を背にそびえる堂々たる雲。

夏の日差しを受け輝かしいまでに白い。

ひとたび入道雲の足元へ入れば辺りは暗く。

割れんばかりの稲光と轟音。

地面にたたきつけられる雨粒。

優美な姿に内包される荒々しい雷雨。

雨が上がれば暑さは鎮まる。

優しさと厳しさを合わせ持つ入道雲。

人々が何を思おうと素知らぬ顔でそこにある。

6/29/2024, 1:16:12 PM