ストック1

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10/7/2025, 10:33:58 AM

ダメだ、我慢するんだ
そんなことをしてはいけない
静寂の中心で、僕は必死に欲を抑えていた
みんなが目を閉じ、静かに自分の呼吸へと集中している
今は、マインドフルネスの時間だ
早く終わってくれ
僕はまったくマインドフルネスができていない
なぜなら、違うことに気がそれているから
昔から黙って何もせずに目を閉じる、みたいなことが苦手な僕だが、それだけなら問題はなかっただろう
しかしマズいことに、こういう場で絶対にしてはいけないようなことをやってみたい衝動に駆られている
以前はそんなことはなかったのに
今、この瞬間において、禁断の行為をしたくてたまらない
子供じゃないんだから、そんなことをするのは馬鹿げている
それはわかっているのだけれど、このまま何分もマインドフルネスが続けば、耐えきれなくなるだろうと思う
完全に迷惑行為だし、僕だってやらないで済むならそうしたい
ただ、溢れ出る欲望に抗い続けるのは難しいのだ
僕には、我慢できるうちにこの時間が終わることを願うより他にできることはない
そして、僕はそれほど我慢強い性格をしていなかった
限界は近い
自分でわかる
そしてマインドフルネスはまだまだ終わらない
雰囲気でわかる
必死に我慢してきたが、もうこれ以上は無理だ
僕は両手を胸のあたりまで上げ、勢いをつけ……
パンッ
と思い切り手を叩いた
ものすごくいい音が、部屋に大きく響く
周りの人たちがビクッとし、こちらに注目する
……とうとうやってしまった
けど、気持ちよかった……
僕がその後、こっぴどく怒られたのは言うまでもない

10/6/2025, 11:41:42 AM

まるで燃える葉
もみじの紅々とした姿は火がついているかのようだ
焚き火を見ていると癒やされるらしい
しかし、燃えるようなもみじを見るのもとても癒やされる
木々が一面紅く染まる姿は壮観だ
食欲の秋とも言うし、そんな姿を見ながら焼き芋なんかを食べるのも、なかなかいい組み合わせではないか
それか、ただ何も考えずボーッと見続けるとか
いずれにしろ、日々の疲れが少しはとれるかもしれない
体というより、心のほうが
それくらい落ち着かせてくれる景色だと思う
目の前に広がるもみじ、というものは

10/5/2025, 10:57:24 AM

「moonlight」

闇の中で輝きを放つ月
朝から夕方までこの世界を照らす太陽に変わり、夜に空から光を与える存在だ
雲の厚い曇りの日や、新月の時はそうはいかないが……
夜に輝くその姿は神秘的で、古来より人々が魅了されるのもわかる
そう、輝きを放つ月は美しいものだ

ところで、そんな風情のある考えを台無しにしかねないことを言いたいと思う
月光は、正確には月の放った輝きではない
太陽の光が反射して、月が光っているように見えるだけだ
結局我々は、朝から夜までずっと太陽の光に照らされているということになる
月光は月光ではない
太陽光だ

しかしだからといって(自分で言っておいてなんだが)、月の美しさに変わりはないだろう
結局、仕組みなんてどうでもいいのだ
ただ空の月を見上げて、我々が何を感じるか
それだけが大事だと思う
宇宙や科学的なことに興味があるなら、話は別だが、それは一旦置いておく

さて、今夜は月がよく見えそうだ
満月ではないが、こんな文章を書いたのだから、月見に合う食べ物を食べるとしよう
次の満月はいつだったか
その時もまた、月にまつわることをしたい
何か考えておこう

2025/10/5


「ほら見ろ
十万年前は月は単独では光ってなかったんだ」

『これ、ノートってやつ?
よくデータなんて残ってたね』

「うちに代々伝わるもののひとつさ
面白いから、昔から読んでたんだ
あと、やっぱり月が光ったのはもっと後だろ?」

『みたいだね
十万年前はそこまでの科学技術はなかったのかぁ』

「たぶん、八万年前とかだと思うぜ?
調べればすぐ出ると思う」

『じゃあちょっと調べてくるよ』

「おう、わかったら教えてくれよー」

10/4/2025, 10:46:28 AM

お題が「今日だけ許して」ですか
ちょっと思いつかないですね
難しいお題ではないはずなんですけど、たぶん調子が悪いんだと思います
あんまりこれだ、っていうアイディアが湧いて来ず
これは困りましたよ
思えば体調不良の時以外は休まずやってきたわけですけど、お題から何も思いつかずなくて更新を休まざるを得ない、というのは初めてのことで非常に残念で悔しいです
体調不良の際、お題からある程度思いついていたのに、症状を悪化させないためにやめておいた時より悔しい
ただ、こればっかりはもうしかたがないでしょう
一年以上続けていれば、何も出ないことだってあります
大事なのは思いつかないことを残念がるより、また明日から執筆を再開すること
書きたくないのではなく書けないのだから、思いつきさえすれば問題なし!
思えば、このアプリを知って書き始めてから突っ走ってきたような感覚が私にはあります
ちょっと疲れが出たのかもしれません
ならばこの辺で体調不良以外の理由での休息時間があってもいいんじゃないでしょうか
この先、突っ走り続けて疲れ果て、何も書けなくなって引退するくらいなら、少しでも休まないとダメなんじゃないかと
ちょっとだけ休めば、明日からまたお題をもとに文を書ける気がします
明日になれば元通りですよ、たぶん
なので大変心苦しくはあるんですけど、書きたいのはやまやまではあるんですけど、お題に基づいた更新の方は今日だけ許していただきたいと思います
あれ?
お題の言葉が出てきましたね
いやあ、お題に基づいた文になってましたね、いつの間にか
オチは最初の方で既にわかってた、という人もいるかもしれませんが、オチが見え見えというツッコミはせず、今日だけ許していただければ幸いです
とりあえず次も無理せずがんばります
次のお題は何でしょうね?

10/3/2025, 11:50:19 AM

私は誰か
たぶん、誰でもない
ある時より前の一切の記憶がないけれど、記憶喪失ではなさそうだった
私はあの瞬間、誕生したのだ
古びた家の、ベッドの上で
そんな確信があった
鏡で見た自分の見た目は、10代半ばくらいか
生きるための最低限の知識は、最初からある
だからここまで、なんとか生きてはいけた
私は今に至るまで、目的もなくなんとなく生きている
なぜあんな生まれ方をしたのか、全くわからない
それでも、私は気にしないようにして、気ままに世界を旅して回っている
様々な人との出会いと別れと再会を繰り返して
旅を続けてどれくらい経っただろう
少なくとも20年は旅をしていると思う
私の見た目は変わらない
きっと、そういう存在なのだ
生まれてから死ぬまで、ずっと同じ姿

旅の途中、ある村に迷い込んだ
このあたりに来たことはあるけど、こんな村があったとは知らなかった
村人によると、この村は限られた者しか入れない聖域のような場所なのだそう
私はどうやら、その限られた者だったようだ
村人に案内され、村長のもとへ向かう
村長は私を見るなり目を見開いて驚いた
村長は、私という存在について語る
私は、村の中にある神殿で祀られる神に、世界の姿を見せるために生み出された存在で、たくさんの思い出が積み重なった時、神殿へ行き、神に見てきたものを報告する役割を持つのだという
なら、その神に早く報告をしに行こう
私はなんとなく、自分がソワソワするのを感じた
自分の心が神殿へ行きたい気持ちに支配されているようだ
本能のようなものだろうか
私は村長に連れられて、神殿へと向かう
神殿の中には私ひとりが入る
神は現れない
しかし広間の真ん中へ進んだ時、一瞬のうちにこれまでの思い出が頭の中を駆け巡った
これが、神への報告ということなのだろう
直後、この神殿の神が、私の願いをひとつ叶えると言った気がした
それが、旅してきたご褒美ということなのだろう
迷うこともなかった
私の望むことはひとつ
これからもいつまででも、この世界でずっと旅を続けさせてほしい
願いは叶えられた
目に見えて何か変わったわけではないけど、確かにそう感じる
きっと私は、何十年、何百年でも旅を続けられる存在になったのだと思う
私は旅が好きだ
だからこれからも、とても長い人生で旅をし続けたい

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