ストック1

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「moonlight」

闇の中で輝きを放つ月
朝から夕方までこの世界を照らす太陽に変わり、夜に空から光を与える存在だ
雲の厚い曇りの日や、新月の時はそうはいかないが……
夜に輝くその姿は神秘的で、古来より人々が魅了されるのもわかる
そう、輝きを放つ月は美しいものだ

ところで、そんな風情のある考えを台無しにしかねないことを言いたいと思う
月光は、正確には月の放った輝きではない
太陽の光が反射して、月が光っているように見えるだけだ
結局我々は、朝から夜までずっと太陽の光に照らされているということになる
月光は月光ではない
太陽光だ

しかしだからといって(自分で言っておいてなんだが)、月の美しさに変わりはないだろう
結局、仕組みなんてどうでもいいのだ
ただ空の月を見上げて、我々が何を感じるか
それだけが大事だと思う
宇宙や科学的なことに興味があるなら、話は別だが、それは一旦置いておく

さて、今夜は月がよく見えそうだ
満月ではないが、こんな文章を書いたのだから、月見に合う食べ物を食べるとしよう
次の満月はいつだったか
その時もまた、月にまつわることをしたい
何か考えておこう

2025/10/5


「ほら見ろ
十万年前は月は単独では光ってなかったんだ」

『これ、ノートってやつ?
よくデータなんて残ってたね』

「うちに代々伝わるもののひとつさ
面白いから、昔から読んでたんだ
あと、やっぱり月が光ったのはもっと後だろ?」

『みたいだね
十万年前はそこまでの科学技術はなかったのかぁ』

「たぶん、八万年前とかだと思うぜ?
調べればすぐ出ると思う」

『じゃあちょっと調べてくるよ』

「おう、わかったら教えてくれよー」

10/5/2025, 10:57:24 AM