最近、落ち葉が多い。
紅葉を撮りに行きたいと思っていたら、もう散り始めてしまっていた。
大きく隙間の空いた枝の間からは、青空がよく見える。
季節は、冬へ進もうとしている。
写真を撮る予定を早めに立てなければ。
カレンダーを思い浮かべながら、早歩きで帰った。
『冬へ』
窓の外にあるものを、やけに熱心に見つめている。
そういえば、今日は月が綺麗に見える日だったか。
朝のニュースを思い出しながら、声をかけた。
「あれから一年なんだねー」
声ではなく、ふさふさの尻尾で返事をされる。
相変わらず冷たい対応で笑ってしまう。
ふと、一年前拾った段ボール箱を見る。
拾ったときに中に入っていたのは、雑巾のようなタオルと、拾ってくださいのメモ、そして君。
たったそれだけだった。
月明かりに照らされながら、必死に助けを求める君の姿が、今も忘れられない。
「生きててくれてありがとねぇ」
独り言に振り向いた君は、今までで一番美しく見えた。
『君を照らす月』
誰もいない、静かな図書室。
友達と呼べるような人がいない自分にとっては、どんな場所よりも過ごしやすい場所だった。
本は特別好きではなかったが、暇つぶしに読むのはちょうどよく、次の授業までそこに入り浸っていた。
図書室がお気に入りの場所となるのは当然で、いつからか図書室に来るためだけに登校するようになった。
教室、進路、家、バイト、そして孤独。
嫌なことすべてを忘れることができる……。
そう思っていたのは、自分1人だけではなかった。
ある日、いつものようにお気に入りの場所へと向かうと
……いないはずの先客がいた。
誰も手に取らなさそうな分厚い本を読んでいたその人はちらりとこちらを見たのち、会釈した。
会話をする気はないようだったので、昨日の続きを読もうと小説コーナーへ向かった。
それからたまに、その人を見かけるようになった。
会っても会釈だけで、会話は無いが。
しかし、その頻度はだんだんと増してゆき、いつの間にかほぼ毎日来るようになった。気づけば会釈ではなく、声で挨拶をするようになっていた。
変わらず会話は無い。
それでも、もっと居心地が良くなった気がした。
あの人に会うために、学校に来るようになった。
雪がぼたぼたと落ちる冬。
寒くなると同時に、だんだんあの人は来なくなった。
忙しいのか、体調が悪いのか、ここに来るのが飽きたのか。理由は分からない。
名前、学年、クラス、部活、趣味、性格……
あの人のことを何も知らなかった自分は、ただ待つことしかできなかった。
空気の冷たい卒業式。
3年生と全く関わりのない自分にとっては、ただただ退屈でしかなかった。
ここに居るより、あの人と本を読みたい。
そんなことを考えながらふとステージに目をやると、
卒業証書を持った、知っている人がいた。
あの人だ。遠いけど、分かる。
寒くなると来なくなったのは、受験が近づいたから。
雪が降ると来なくなったのは、授業がないから。
異変の理由が一気に分かったのに、心はざわざわして仕方なかった。
もう、会えない。
桜舞う新学期。今日もあの人のことを考える。
話しかけていれば、仲良くなれただろうか。
別れの挨拶もできただろうか。
もしかしたら今も、連絡を取り合えていただろうか。
もう叶わないことを考えながら、
新しい教室に足を踏み入れた。
『寂しくて』
正直わたしは…
文化祭当日よりも、準備期間のほうが好きだ。
みんなで模擬店をまわったり、お化け屋敷の脅かし役をしたり、軽音部に全力でペンライトを振ってみたり…
お祭りモードの学校ももちろん楽しいけれど。
トイレで水風船をたくさんつくるとか、暗幕用の布を被って後ろから脅かしたりとか、先生に床にペンキを垂らしたことを隠蔽しようとするとか…
そんな、どうでもいいことの方が、楽しかった思い出として頭に残るのはなぜだろう。
「一生準備期間がいいーー!」と先輩が大きな声で言っていたのを忘れられない。
くだらなくて楽しい、この時がずっと続けばいいのに。
『時を止めて』
いいものを書きたいって思っちゃうんだよな〜
何も思いつかない。
金木犀と関わらなさすぎた人生だったので…
調べてみたら、母校のすみっこに植えられていたのと似てる!
近いから見に行ってもいいな。
また『キンモクセイ』のお題がきたときは
絶対なんかかくぞ!!