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7/1/2024, 11:31:48 PM

窓越しに見えるのは

私には無関係
心を持って見てはいけない
何も
感じてはいけない

決して、そちら側へ行けない
開かない窓があるから

表面も、裏側も全部嘘

愚直なままでいい
人間なんて容器も中身も所詮は猿人
何億年前とそう変わってない
何億年前から磨くべきものを持って生命活動をしても
磨ききれない何度生命活動を繰り返しても
泥臭いものがまとわりついてる

それでも見てしまう
窓越しに見えるのは
自分より何もかも全てにおいて優位で価値ある
そう錯覚させられる


窓越しに見られてる
決して、こちらには来られない
開かない窓があるから
こんな私を、風景を見て、何かの感情を抱くんだろうか
何も見せてやらない
開けてと言われても、開けるものか


ハンマーで脳天を叩かれる
思い切り地面にめり込んだら
脳みそを溶かすジャパニーズポップスを流される
無気力になって、いろんな自己的な欲にまみれて
永遠に支配されることになる


続き
思いついたら

6/25/2024, 11:04:20 AM

繊細な花


わたしは水も肥料もあげすぎて相手を枯らすけど

わたしは一滴も、水も肥料ももらえずに枯れる


いつも水を待ってる


きれいだね、といたずらに花びらをむしられて喜ぶ
あなたから水がもらえると信じて

ほんとは肥料をもらっている子が羨ましいけど
水でいい
水でいいから、あなたからの水が欲しかった


さみしさに寄ってきた虫を、振り払わない
わたしの葉は穴だらけで、向こう側が見えてる
いくら食べてもいいよと葉を差し出す
ほんとうは痛いし、つらいのに、やめてと言えない


ひとりで泣いた
何日も泣いた
あなたからの水をもらえないと知って泣いた
あなたからの水を諦めて泣いた


何日も過ぎて


突然の嵐に、茎がポッキリ


嵐にのまれて、どうにでもなればいいと思った


嵐が過ぎ、太陽が出て気がついた

周りに散らかっていた、しおしおの、わたしの花びら
どこかへ飛んでったみたい

わたしの葉を、いつまでもむしゃむしゃ食べていた虫も、
もういなかった



雨水をいっぱい吸ったわたしは、立ち直る

穴だらけの葉で涙をふいた

6/15/2024, 12:32:13 PM

好きな本

紙の本は、今も好きで

小中学生の頃は、
少年マンガやライトノベルに夢中だった

自分で描いて、友だちと見せあったりもした
友だちが小説を書いて、私がイラストを描いた
とにかくひたすらに、マンガを描くかゲームをするかの生活だった
あっという間の9年間だった

進路を考えなければいけない時期になり

友だちは、その道の専門学校へ行くことになった

友だちやクラスの男子たちの評判はよかったし、やってみたい気持ちはあったけど、世の中に通用する自信なんてなくて私は結局、その道には進まなかった

そのうち、家から近い高校に進学
10年以上も、描く気にならない

気性の荒い私は何かの拍子にあの9年間に描いた膨大なマンガの数々の、原稿を1つ残らず捨ててしまったからだと思う
とにかく楽しかった思い出だけが残っている

当時に誕生したキャラクターたちは、きっともう自分の記憶の中にしか存在しない
いつか一緒に、がむしゃらに描いた友だちも今は連絡のとれる人がいないから

今は全く、らくがきすら描けなくなったし
それどころか時々、同僚にすすめられたマンガを読もうとしても、マンガのコマを読み進める順番がわからない

本当にあれは私だったんだろうか
またあの9年間をやり直したい
やり直せるならもちろん、もっとマンガを描くし
あと勉強もしたい
もっといろんな角度の知識や考え方を知ることができたら、
もっと味のある絵や話のマンガが描けるはずだって
大人になってやっと思えるようになったから

そうして描いたマンガがいつか、誰かの好きな本になればいいのに

4/16/2024, 10:37:52 AM

夢みる心


しまっておいた気持ちに気づいた
いい機会だと思って、じっと見つめた

もしも、男の人にもう一度恋できるなら
もっと誠実になれたと言い訳しながら
蒸したじゃがいもと、安いワインを飲み込んで
辛口のお笑い芸人さんの動画で1人で笑う

繊細で強い光を放つ思い出たち
永遠だと思っていた日々
手放したのは私だけど
握りしめていても、細く枯れる運命だった
赤い糸はセピア色
恨んでない本当は
誰よりもずっと一緒にいたかった

二番目の幸せを選んだ私
後悔することもあるけど
一番好きなあなたにこんな私を見せたくないから
これで良かったはずと思う

それでも時々思い出して懐かしむ
その顔を何度忘れようとしたか
夢枕を何度も冷たい涙が広がっても
手放せない記憶の中のあなた


夢の中ではあなたと、私と、私たちの子供がいた
新しい家の、庭先で
柔らかな光に照らされた私の望む私たちの未来があった
あなたは今幸せなの?
どうして幸せなの
どうして不幸せなの

3/31/2024, 11:53:18 AM

幸せに


スーパーのレシートさえ
思い出
私たち二人の生活の足跡

私に何か思い出させようとするように
出てこないで今更

娘が生まれて三人暮らしになった


まだ赤ちゃんの娘
毎日、こんな母に幸せをくれてありがとう

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