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好きな本

紙の本は、今も好きで

小中学生の頃は、
少年マンガやライトノベルに夢中だった

自分で描いて、友だちと見せあったりもした
友だちが小説を書いて、私がイラストを描いた
とにかくひたすらに、マンガを描くかゲームをするかの生活だった
あっという間の9年間だった

進路を考えなければいけない時期になり

友だちは、その道の専門学校へ行くことになった

友だちやクラスの男子たちの評判はよかったし、やってみたい気持ちはあったけど、世の中に通用する自信なんてなくて私は結局、その道には進まなかった

そのうち、家から近い高校に進学
10年以上も、描く気にならない

気性の荒い私は何かの拍子にあの9年間に描いた膨大なマンガの数々の、原稿を1つ残らず捨ててしまったからだと思う
とにかく楽しかった思い出だけが残っている

当時に誕生したキャラクターたちは、きっともう自分の記憶の中にしか存在しない
いつか一緒に、がむしゃらに描いた友だちも今は連絡のとれる人がいないから

今は全く、らくがきすら描けなくなったし
それどころか時々、同僚にすすめられたマンガを読もうとしても、マンガのコマを読み進める順番がわからない

本当にあれは私だったんだろうか
またあの9年間をやり直したい
やり直せるならもちろん、もっとマンガを描くし
あと勉強もしたい
もっといろんな角度の知識や考え方を知ることができたら、
もっと味のある絵や話のマンガが描けるはずだって
大人になってやっと思えるようになったから

そうして描いたマンガがいつか、誰かの好きな本になればいいのに

6/15/2024, 12:32:13 PM