hnxd

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3/24/2024, 12:58:44 AM

特別な存在




靄がうねり、どこかへ誘うよう

昼下がりのような、しかし夜中のような
隅々まで静寂な場所にいる


冷静な自分の心音だけが靄を掻き分け広がるのがわかる
靄に頬を撫でられながら、自分のいる場所を悟った
そして、肉体は手放したらしいという事も

すると突然に靄がサーッと自分の身から引いていった



ずっと望んだものが、視界に現れるのがわかった

少しの緊張感と、湧き上がる高揚感
その姿が、白い景色のフレームごと近づいてくる


そこに佇むのは……

ゆっくりとその姿が形になった




やっぱり




こちらに気づくと、
いつもと変わらない、大好きなその表情で
まっすぐこちらを見つめている

全身の力が抜け、
喉から胸がスッと軽くなった



もう会えないかと思って、
写真を見ては泣いてばかりいたのがバレたのか
だって、こんなにすぐ
また会えるなんて思わなかったから
涙ぐみ、一歩、もう存在しない足で歩き出したその時、
その姿の輪郭が薄くなり、ブレはじめた



!!


そんな、待って!


駆け寄ろうとしたら、満点の星空が下の方から波紋のように現れ、回転しながらジワジワと広がりはじめた
よく見ると、様々な色が混ざりあってできた、淀んだ不気味な黒だった



待って
せっかく会えたのに

いやだ、行かないで
いなくならないで


近づこうとすればするほど、ドロドロの星空が激しく回転して迫り来るし、愛しいその姿は、強い光を放ちながら激しく揺れる陽炎のように不安定になった

不安に怯えながら強く願い続けた
じっと耐えていると
いつしか激しいゆらめきは収まり、星空も消え去った


酷い形相で必死に懇願する自分を見兼ねたように
ついに、愛しいその姿がゆっくりと近づいてきた
目の前まで来て、
穏やかな眼差しはこちらを見ている



近くにいる



その存在を感じる



どれだけ会いたかったか、わかる?




再び、世界が暗転する
その姿が再び、陽炎のようにブレはじめたのだ

ただただ怯えていると、
その瞬間、様々な感情や景色が自分の中を駆け抜けはじめた


それは、その魂で生前に見てきたものや、
感じたことの記憶だった

涙が、止まらなかった


いろいろな感情を一度に浴びて、混乱しながらも
最後に言った一言は、ハッキリと聞こえた



ありがとう

きっとまた会えるから、大丈夫



そう言って、閃光を放って弾けて消えた

その姿があったところから、
色とりどりの小さな光が散って落ちる様子を見ながら、
涙が頬を伝っては消えてった

眩しいような、温かなぬくもりのようなもので
自分の体が満たされていくのを感じながら……



そっと目を開けると、もう靄は無く
自分は、あの世界からどうやったのか、
いつもの世界に戻っていた

どのくらいの時間の再会だったのか
あの世界は、とても不安定だった



また会えるから、大丈夫



濡れた頬を手でぬぐった







3/22/2024, 1:00:05 PM

バカみたい



葡萄酒を煽り

酔って

もたれて


浮世の義理に

月夜に泣いて

だらしなく、愚痴など吐いて


熱い風呂に沈んで、月夜に涼んで

星空

圧倒されて萎んで



機械的な日々

昨夜のせん妄
夢うつつに

凛凛と眼差しが差し込むと


弾け散る自我と

3/11/2024, 3:54:48 PM

平穏な日常


変化が大事だという
繰り返しの日々その中に
小さな変化をつけることが
楽しく暮らすコツなんだとか
何かのコラムで読んだことがある

なるほど
大きな変化はストレスだけど
小さな変化ならよい刺激になりそう

当たり前みたいに過ごす日々が
ちょっと良い1日の積み重ねでありたい

3/8/2024, 2:49:37 PM

お金より大事なもの



人間はくだらないことを考えるのが本当に好きだね

庶民の私は、ある一定の頻度で(酔ったときなんか)
この普遍的ともいえるテーマについてグルグルと考えを巡らせるのだけど、また改めて見つめてみたい(酔った勢いで)


命とか愛とか絆とかいうもの
モノでもいい

たしかに愛のない金持ちは虚しい気がする
お金で買える愛は浅い愛なんだというのは
刷り込みなのかもしれないし本当なのかもしれない
なにしろ、お金で愛を買ったことないからわからない


見た目の美しさ?
見た目が美しければ、そのへんのサラリーマンより稼ぐことなんて、なんてことないかも


何かスポーツをプレーする楽しさ?
遊ぶ楽しさ?
お金より大事なときもある
せっかく生きてるんだから楽しみがなければ


仕事のやりがい?
儲からないけど、やりがいある仕事?
儲かることが楽しみだから、微妙だ


感情?
たしかに感情は捨てたくない
お金と引き換えに、感情を無くすなんて虚しいと思う
でも寂しいとか悲しいとか、怒りなどの感情ならお金で売ってもいい気もする…のは、愚かなんだろうか


話は逸れるが寂しい、悲しい、怒りといった感情は時に、芸術的だと思う
芸術家は孤独であるべきだとも思ってしまう
満ち足りない気持ちを、芸術で満たす人にとっては
安らぎや幸福という感情1に対して悲しみや怒りは9でいいのではないか


話を戻そう


自由?

ふと、自由かも、と思った


こんなふうに、自由な時間に自由な場所で
自由な思想をもって、自由に表現すること

大袈裟にいうなら、自由さえあれば
何でも欲しいものを手にできる気がする

まあ手にできないものもあるけど
自由にもがいた結果なら受け入れるほかないし
自由には替え難いはずだし
納得できそうなもの

私は、自由という、かけがえのないものを
すでに手にしている

それでも、
お金がほしいし愛もほしいと日々悩む
自由だからなのだろう

お金があってもがんじがらめで何も出来ない立場だったら
お金で自由を買うんだろうな








3/3/2024, 7:11:17 AM

たった1つの希望



輪廻転生

まさに縮図

かみ合わせの狂った歯車で走り続けた
ブレーキなどなかった

左手で積み上げる傍ら、
右手で破壊し続ける人生だった
同じ景色を彷徨い続けた


飛び降りた


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