彼岸花

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6/15/2024, 10:50:45 AM

#好きな本

今日もまた、辛い1日が始まった。

道を眺めながら重い足で歩く
いつもと変わらない、つまらない通学路

前方にクラスメイトが群れて歩いていたため、
反射的に道を変えてしまった

これも一種の拒絶反応だろうか
そんなことも考えた

何人かが一緒に行動しているのを見かけるたびに
自分がとても惨めに見えてくる
なんで私はいつも1人なんだろうと

本当は寂しい。
誰かと話したい

でも、こうやって自分から道を断ってしまう

学校に着いた
もちろん誰もおはようとは言ってくれなかった
自分から言う勇気もないのだから当然か

木製の椅子に座って小説を読むのが日課だった
もともと、読書はしなかったのだが、こうやって
暇を潰しているうちに好きになった

本は現実とは全く違った世界に連れ込んでくれる。

ミステリーの世界
恋愛の世界
娯楽の世界……

何がいいって、それを第三者目線で見られることだ
面倒ごとにも巻き込まれなくていい

だから私は今日も本を読む。

こんな現実から離れるため
自分だけの世界に入るため
寂しさを忘れるために

6/14/2024, 10:41:12 AM

#あいまいな空

夏の風は暑かった

飲みかけのラムネ瓶の底が濡れていた

シャワシャワとセミが鳴く

屋根くらいつけてくれてもいいじゃないかと

目を細めながら空を見上げた

積乱雲とも、入道雲とも言えない雲が流れていた

錆だらけの電車は音を立てて去っていった

それはたった何分前の出来事なのに

ひどく遠く感じてしまう

熱の残るベンチに座って残りのラムネを飲み干した

少しぬるくなった液体が喉を通り抜けるのを感じた

ふとあの電車が走っていった方向に目を向ける

先には林が広がっており、小さなトンネルがあった

今頃、どこに着いてるんだろうな

暑さのせいか、そんなことを考えてしまった

あの時ちゃんと言えていたのなら

そばにいたいって伝えられたのなら

未来は変わっていたのだろうか

また空を見た

気づけばさっきの雲が消えていた

あいつも結局、どっちにもなれなかったのかな

そんなことを思いながら、

電車とは反対の方向に足を踏み出した。

6/13/2024, 11:47:04 AM

#あじさい

木々の間を、六月の雨が通り抜けた
のちに静かに落ちていき、大地の一部となる

人間たちはその地を踏み締めて歩んでいく

一つの傘に、二つの足跡
少し嬉しそうなアマガエルの鳴き声
ゆっくりと進むカタツムリたち

時折、足を止めて私に目を向けてくれる人もいた

普段よりも少し暗い
じめじめした空間

どれもこれも、何度も見てきた景色

桜の咲く暖かい季節
彼岸花の咲く涼しい季節

そういう景色も、本当は見てみたいと思ってる

でも、やっぱり私にはこの時期が合っているのかも
雨に打たれながら、こうやって笑ってることが
一番の幸せだから

6/9/2024, 10:26:47 AM

#朝日の温もり

「朝だよ?起きて」 

彼の優しい声が聞こえた
カーテンの隙間から注ぐ光に目を細める

「…まだ寝る」

そう言って布団に潜った
布団越しに頭が撫でられた感触があった
彼は今、どんな表情をしているのだろう?

しょうがないなぁと微笑んでいるかもしれないし、
ため息をついて呆れたような顔をしているかもしれない

『もう少しだけそばにいたい』

彼の顔をみると、その一言が言えなくなるから
だから私は布団に潜った

次の彼の言葉を伺った

だが、相変わらず彼は何も言わない
布団から顔を覗かせると
そこに彼はいなかった

周りを見回そうとした瞬間
背中に何か覆いかぶさった

「…じゃあ、二度寝しよっか」

耳元で甘い悪魔が囁いた
もしかしたら、私が一番言って欲しかった言葉なのかもしれない

目を閉じていてもわかる温かさがあった
でも、きっと朝日のせいだけじゃない

6/2/2024, 10:18:52 AM

#正直

正直言って、喉が痛い。

砂漠みたいにカラカラ

雨が降っても一瞬でなくなる

咳をするだけで

頭がズキンズキンと痛む

頭に心臓があるみたいに

明日学校休みたい

だけど休んだら授業に遅れる

自分が苦労するだけ

私はどうすればいいんだろう

誰か決めてくれないかな

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#正直ということで、
風邪気味の今の気持ちを正直に書いてみました。
あなわびし。

気温差で体調を崩しやすいので、
皆様もお気をつけてください…

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