彼岸花

Open App
11/19/2024, 12:50:30 PM

#キャンドル

天から舞い降りた 私は星の子 

幾千年の時を経て

人々が受け継いだ歴史

紡ぎ上げた文明

不変皆無、諸行無常

それらは惜しくも風と共に散る

脳裏に映し出すのだ

退化した記憶を

取り戻すのだ

失われてしまった栄華を

姿形はわからない

でも、この胸に灯る光を、

キャンドルの明かりを、君に照らせば

きっと見えてくる

忘れられてしまった星々を

空へ返すのだ

そして、その先の未来を掴むのだ


_________________________


今回は『Sky星を紡ぐ子どもたち』というアプリゲームをテーマとして詩を書いてみました。

私たちは空から落ちてしまった星たちを空に返すため、その〈記憶〉を呼び起こし、見届けていくという使命を持った【星の子】となり、各地を旅していきます。

また、他のプレイヤーとキャンドルを灯し合うことで
個性豊かな星の子と共に旅することもできます。

美しい景色を楽しむのも良し、
他のプレイヤーと友情を育むのも良し
自由なプレイスタイルで楽しむことができる
シンプルに見えて奥深い、味わい深いゲームです✨

広告はなく、基本プレイ無料でストレスの少ないゲームだと個人的に思います。
興味を持っていただけた方はぜひ一度ご体験ください♪

ありがとうございました(^^)

11/16/2024, 12:59:23 PM

#はなればなれ

地面には、影二つ
純白の羽衣が空を包んだ

君がくれたマフラー
握りしめた手が赤く染まる

隣には君がいるのに
心はいつも離れてる感じで

もう、一緒にいる意味さえも分からない

だからいっそ、

『はなればなれ』

君は叫んだ
それでも私は歩み続けた

本当はね、ずっと黙ってた

君が他の女に見惚れるのも
お金目的で媚びていたのも
全部分かってた、馬鹿のフリをしてた

(離れたい)
そう思っても、君は認めてくれないから

軋むマフラー
握りしめて、君の顔を見つめる

ちゃんと向き合ってほしかった
顔を見てほしかった
純粋に、愛してほしかった…

君の体と魂がどんどん切り離されていく
骨も肉も全部、焼かれてしまうくらいなら
この手で引き裂いてやろう

だって、それが私の
“愛”なんだから

11/15/2024, 11:29:48 AM

#子猫

にゃんにゃん、ワタシは子猫。

人間がすると、ちょっとイタいことだって

ワタシなら『かわいい』って言ってもらえる。

今日もゴロゴロ、喉を鳴らして

香りをスリスリ、ここにワタシがいた証拠

あなたはメロメロ、目を細めて

こうゆうのが好きなんでしょ?人間って。

動物は単純だ〜なんてみんなは言うけど、

人間のほうがよっぽど単純じゃない?

ワタシの一挙一動

あなたは目を離せない

その表情がまた良いんだよね。

何も知らないあなただから。

誰も知らない、子猫の企み。

今宵も離さない、ワタシのオモチャ。

11/6/2024, 1:32:56 PM

#柔らかい雨

あなたは雨男

デートの約束をしても
次の日には雨が降る

私の前髪が決まらないのは
あなたのせいかしら…?

また会う日も、きっと雨

_今日は何をやってもダメ

わけもなく溢れる感情
いくらでも求める愛情

特別なものなんて何もいらない

ただ、あなたの声が聴きたい

あなたは雨男

涙の跡を消すように
それはまるでささやかな慈雨
どこか太陽に似た温もり

過去や未来なんて今は忘れて
この身を委ねてもいいのかな

11/4/2024, 1:47:25 PM

#哀愁を誘う

落ち葉の上を歩くと、秋の音がした

駆けまわる子供たちの声に耳を傾けて

そっとさす木漏れ日に目を細めて

地面に落ちたどんぐりも、鳥につつかれた銀杏も

水の流れに身を任せる小石のごとく佇んでいた

スローモーションのように穏やかな時間が過ぎていく

一緒に座ったベンチも、初めてキスをした場所も

全部はっきりと覚えてるのに

あなたがいないという事実だけが受け入れられなくて

まだどこかにいるような気がして

結局いないって絶望して、勝手に落ち込んで…

駄目なんだ

あなたがいなくなった日から、ずっと

私の歯車は動いてない

残っているのは錆びついた傷だけだった







Next