真っ暗な空は、ボクのオンステージ
月の光も、星々たちも、
今宵はボクに敵わない。
あなたの瞳がボクを映し出す
さあ、ショーの開演だ!
こんなボクでも輝ける
人々を幸せな気持ちにできる
そうやってまた、願いを乗せて
いつか君のもとに届きますように
ここにいるよ、
大丈夫だよって伝えたいから
その時までボクは
#夜空を駆ける
「頑張れ」は苦手だけど、
「頑張ってるね」は好き。
誰からも見られないほうが気が楽なのに、
誰からも認められないのは落ち着かない。
一人でいれば、面倒なことも、傷つくことも、
自分を押し殺すこともしなくていいのに、
一人でいると、無力感や孤独感を抱いてしまう。
真面目に生きてる奴よりも
ふざけた奴こそ要領よく生きられてるのも腹が立つ。
「生きたい」が死ねと言われ、
「死にたい」が生きろと言われる。
そんな矛盾だらけの世の中に存在したくなかった。
こんなことを言えば、親不孝。
だから必死に隠してた。悲しくても、笑ってた。
自分には一体、何ができるんだろう。
特別な才能もない、天才でもない、自信もないし、
野心もない。骨に皮貼っただけの“私”
見ようとするほど、明日が、未来が怖くなる。
私なんか、昨日に置いて行ってよ。
どこにいたって、何をしたって、満たされない
空っぽのココロ。
それでも期待しては、また駄目、の繰り返し。
空に消えた朝露のように、
私も溶けてしまえたら、どんなに楽だろう。
#ココロ
#そっと
触れた瞬間ほろほろと
コーヒーに溶けた恋心
甘く切ない角砂糖
優しい夢を見せてくれ
せっかちな古時計は
小瓶の中にさようなら
「日常」の鳥籠
閉じ込められたことり達
まだ空を見つめてる
現実から目を背けるのは
決して罪ではないからさ
たまには肩の力抜いて
そっと腰を下ろそうよ
#まだ見ぬ景色
海風が頬をつついた
火花が出そうなほど
熱く激しく駆けていく
ブレーキは必要ない
もう誰も止められないから
朝露が光りだす前に
痛みはどこかに置いてって
僕はひたすらに走るのだ
こいつと共に走るのだ
誰かのためでもなく
自分のために
#君と一緒に
二人で作った泥団子
君の手を握って見せに行った
大人は皆、『手を洗いなさい』って言ってたけれど、
砂のジャリジャリした感触が夏の空には心地よかった
降り積もる雪に残された二つの足跡
少し大人びたマフラーをした君は
赤くなった手を隠すように、ハンドクリームを塗った
しっとりとした白い肌に、少し乾燥した手を重ねた
ふわふわと空を舞う花びらたち
お互いにしわしわになった手を繋ぐ
昔はあれほど軽かった体が、時に鉛のように重いのだ
呼び合っていた名前も思い出せず、
気づけば、“じいさん”“ばあさん”と呼び合っている
それでもこの光景を、もう一度二人で見たかった
「来年の桜が見れるか分からんからのう。」
「…きっと見れますよ。」
暖かな春の空気が二人の間を通り抜けていった