彼岸花

Open App
1/16/2024, 12:55:37 PM

美しい

瑠璃色のガラス玉のように美しい君の瞳に恋をした。
見つめているうちにまるで吸い込まれてしまうような…
小さな手や細身の肌は雪のように白く、美しい。
淡いピンク色の唇はこの世のものとは思えなかった。

彼女は今まで見てきた中でも一番の逸材であった。
私は彼女の美しい容貌を無駄にしないように
慎重にドレスを選んであげた。
明日、彼女が大勢の人々のもとへと行ってしまうのは
嬉しくもあり、悲しくもある。
だが、この美しさを独占するわけにもいかない。

彼女の細い腕を紐で優しく縛る。
足も少し吊った。

こうして完成した「マリオネット」は
明日の展覧会で多くのお客様に見られるのだ。
この世の美しいものが一つ二つと増えていく。
私はそれが楽しみでたまらない。

1/15/2024, 11:21:04 AM

この世界は

この世界はどこまで続いているんだろう。
何が初めの生物を生み出したんだろう。
考えたらキリがないけれど。
やっぱり時々考えてしまう。
人間は神様に何を求められているのか。
それは誰にもわからない。

1/14/2024, 11:46:53 AM










どうして辛くても生きないといけないんだろう。
私1人が生きたって、死んだって
何も変わらないのに。

1/12/2024, 1:05:35 PM

ずっとこのまま

暖かい朝ごはんを食べて
学校で友達と話をして
家に帰れば家族がいる

当たり前のことだけど、とても幸せ
この「当たり前」がいつまで続くのかはわからない

世界には家族がいない人、環境に恵まれていない人
困難という名の壁に直面している人も沢山いる

私達の当たり前は
その人達にとってはかなりの贅沢なのかもしれない

ずっとこのままでいたいと望むことは
悪いことではないけれど

私はそれよりも
この当たり前を辛い思いをしている人に分け与えたい

1/11/2024, 1:59:14 PM

寒さが身に染みて

肌寒い朝
コートを着て家を出た。

車のドアに触れた瞬間
私の天敵である静電気が手を襲った。

…幸い、車のエンジンはかかってよかった。

20分後
小さな墓地にたどり着いた。

私の祖父と祖母がここにいる。

本当は本物の花がよかったが、
寒さで枯れてしまわないように造花を供えた。

それから、家から持ってきた雑巾で2人の墓石を優しく
拭いた。

氷のように冷たい。

北風にふかれて、何度も火が消えそうになる線香。
それを必死に守りながら
私は2人に手を合わせた。

日本の冬は寒い。

でも、ただ寒いだけではない。

目の前からは消えてしまったけれど、
今も心の中で生きている人。

彼らの温かさは
周りが寒いからこそ、私の中で際立つのだ。

Next