美夜

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1/30/2023, 10:35:39 AM

 『あなたに届けたい』


 今日家に帰ってきたら、ポストに手紙が届いていた。
 可愛らしいイラストがちょこんと付いた封筒に、ハートのシール。彼女からだ。
 なんだろう?と思って、部屋に入ってから封を開ける。中には便箋3枚に直筆で書かれた手紙と、良い香りのポプリ。
 (なんで唐突に手紙なんて。)
 『ラブレターを書いてみたかったから』と可愛いことが書いてある。
 彼女からの直々のラブレターなんて、思えば初めてだ。読んでいて、ちょっとこれは照れる。ニヤニヤしてしまう。堪らないじゃないか!
 あぁ、あんなこと覚えててくれたんだとか、そこに惚れてくれたんだとか、今さら改めて新鮮な驚きと感動がある。
 考えてみると、近くに居るからか、改めて伝えてないこともあるんだなと、今さらながらに思った。
 これは嬉しい。ちょっと大事に取っておきたい。


 彼女はきっと返事を楽しみに待ってるだろうから、ちょっとゆっくり考えてみることにする。便箋と封筒も買ってこないとな。何か同封するなら何がいいだろう?
 あれこれと考えながら、彼女の普段通りのLINEに目を通す。
 (いつからこんな準備してたんだか。)
 クスッと笑って、『届いたよ』の報告をする。
 そしたら、すぐに嬉しそうなスタンプが返ってきて、テンションが伝わってくる。
 俺はなんだかんだ茶々を入れながら、お返しに『ありがとう』のスタンプを返した。

1/29/2023, 2:47:39 PM

 『I LOVE…』


 彼にラブレターを書いてみようかなと思った。
 ちょっと可愛い便箋をみつけたので。
 あえてちゃんと切手を貼ってポストに投函する。きっとビックリするだろうけど。
 LINEはいつもしてるけど、改めて紙に書き残すって新鮮。なんて書こうかな。
 普段は言葉にすることはないけど、彼のことはどんな人だと思ってるとか、どんなことが嬉しかったとかの思い出とか、これからどんなことをしたいって希望とか。
 そして、どんな風に好きとか。
 下書きにたくさん書いて、便箋に清書して。丁寧に閉じて、切手を買って貼って、ポストに入れた。
 ちょっとワクワクする。
 どんな風に思ってもらえるかな。
 ドキドキする。
 どんなお返事が貰えるかなぁ。

 心に残るといいな。

1/28/2023, 11:58:22 AM

 『街へ』


 今日は久しぶりの街へデートに来た。
 特に目的も決めず、ウィンドウショッピング。
 新しく見つけたお店に突撃しよう!ということだけ決めて、街を歩いていたら、おいしそうなドリンクのお店に遭遇。期間限定の出店らしい。
 早速、彼と別々のドリンクを注文して味見する。
 「あま~い!」
 「こっちは酸っぱい。」
 「えー、飲ませて!」
 と、ドリンクを交換。二人居れば二度おいしい。
 「でもおいしい。クリーム混ぜると甘酸っぱくなるね。」
 「どれどれ。」
 おいしくて顔が綻ぶ。新鮮な味に出会えて嬉しい。
 「ねー、あっちは?なんか美味しそう!」
 なんだかんだで食べ歩きになってしまった。あとで体重見るのこわいな~。
 「これは食べなきゃな。」
 「ん~!お肉おいしい!」
 彼と居ると楽しい。何でも一緒に受け入れてくれて、楽しんでくれる。こだわり強すぎる人だと一緒に楽しめないから、こうやって何でもウェルカムな人の方がいいな。
 街には沢山の新鮮な出会いがあって面白い。たまに目的もなく歩いてみるのもいい。
 今日はお腹いっぱいの楽しいデートになった。

1/27/2023, 1:35:48 PM

 『優しさ』


 雪が綺麗だった。
 傘に隠れてキスをした夜、彼の家で具だくさんの豚汁を作って、二人で食べた。
 あったかかった。
 あったかいだけで幸せ気分になる。
 「やっぱり日本人は味噌汁だよな。」
 なんて納得顔で笑って、おかわりをせがむ彼。
 味噌汁って幸せになる。なんだかそう実感して、たっぷりとおかわりを注いだ。
 「お前の味噌汁が一番!」
 嬉しそうにおかわりに箸をつける。
 ふと気になる。
 「なんかさ、君って呼んだり、お前って言ったりするよね。」
 彼が私の瞳をみつめる。
 「あぁ、うん、嫌?」
 「全然いいけど。」
 彼が目を伏せてゆっくり豚汁を飲みながら答える。
 「お前の方が近い気がするし、君って大事に呼びたい時もあるし、両方あるんだ。」
 「そうなんだ。」
 「どっちが好き?」
 「んー、両方。」
 「気が合うな。」
 お前って呼ばれるのも、私は嫌いじゃない。寧ろドキドキする。彼のものになったみたいで嬉しい。
 君って呼ばれるときは、きちんと女性扱いして貰えてる気がして、それも嬉しい。
 彼はいつも紳士的だけど、時々男らしいから、ぐっとくる。
 子供みたいな彼も好きだし、私を大事にしてくれるとこも嬉しくて。
 心を鷲掴みにされている。
 でも、それが痛くない。
 とても優しい。
 彼の私に対する優しさは、まるごと包み込んでくれる安心感があって。
 味噌汁のようにホッとする。
 かけがえのない、私の恋人。
 雪の中でも温かかった。

1/26/2023, 10:27:34 AM

 『ミッドナイト』


 大好きな彼氏にくっついて寝る。
 しあわせすぎて、私はこれだけで充分。
 でもくっついてると、必ずちょっかい出される。
 「も~、ダメ~、寝るの~。」
 それでも離れずに抱き付いてスヤスヤ。
 ちょっと人には見せられない甘えぶり。
 そんな深夜のひととき。


 彼女の柔肌がぴったりとくっついている。
 男としては至福のひととき。
 でもつい、背中をつーっとくすぐってみたくなる。
 彼女の眠そうな声が甘ったるい。
 可愛い。控えめに言っても可愛い。
 俺は寝付けずに彼女の髪を撫でてみる。
 こうして体温を感じてるだけで癒される。
 堪らない。
 にやけているかもしれない。
 こんな緩んだ顔はちょっと人には見せられないかもしれないな。
 そんな深夜の安らぎ。

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