お題 : 約束
「今日は寝ないでね」
永遠と寝てて連絡返してなかったら友達に言われた。
おまけに今日通話の約束までされた。
連絡返してなかっただけなのに。
( このお題は保存しておきたかっただけなのでまた変えます )
お題 : ひらり
大嫌いな日に、大嫌いなスカートを着て、大嫌いな高所に立って、大嫌いなこの世界を去れてしまえばどうだろう?
マイナスとマイナスがプラスになるなら、最後ぐらい美しくこの世を去ることができるのかな。
4月にひらりと舞う桜みたいに、
4月に産まれた消えそうな君みたいに、
最後ぐらい、ひらりと舞って消えてしまえれば。
趣味を否定されて、笑い声も馬鹿にされて、信頼しているはずの友達とも話すのは辛くて。
4月に舞う桜と同じみたいに、去年私もひらりと顔半分が焼け堕ちてしまった。
昨日、君が言ってた言葉。
「楽しい時間は終わりがあるから価値となり思い出になる」だったか忘れたけど。
まったく、その通りだった。
結局今も、全てを諦めたような気がするのに「またいつか」「4月まで」「君が全てを辞めるまで」と引きづってしまう。
いつかその幸せが、ひらりと堕ちてしまわないように。
大嫌いなものは全部投げ捨てて、自分らしく生きてみよう。
4月にある、美しかった桜みたいに、ひらりと。
お題 : あの日の温もり
小説でもなく、なんでもないただの心情なわけだけど。気が狂いそうになった時、いつも無意識に逃げてきたのは”小説”だったから述べさせてもらう。
長年ずっと負の感情とか溜め込んで、楽しく生きてきたんだけど、最近それが爆発した。
家庭環境とか持病があるわけでもないし、姉も兄もいるけど歳が離れすぎてるわけで喧嘩もしないし、そもそも人生でしたことはないし、むしろ恵まれすぎてて。
でもだからこそ周りが言う痛みが分からない。今ものすごく信頼してる友達もいるけど、どうしてもこんな恵まれてることを自覚してる人間が悩みを言う気にもなれない。むしろ友達はいつ消えても分からないぐらいみんな儚い。
そんなことを最近自覚してから、気付いたことが3つ程度ある。1つ目は今までのことをまとめた、「苦しくない自分が苦しい」みたいなことで、あと二つは、「弱音を吐く自分が嫌いなこと」と、「人のことを心から信用できてない」ということ。本気で苦しい人達には笑って欲しいし、そんな苦しい時にこちら側の事情を突き付けたくないという気持ちがあったから。
そしてより汚くなった。友達が自分達に弱音を吐いてくれることが、頭の片隅で「病みアピ」だと認識してしまったり。本当はもっと信じて欲しいのも本音だから、より自分のことが理解できない。それもあってさっき書いた2つ目と3つ目に気付いた。
でも自分がこうして生きていられるのは、今推してる推しと出会って、こうして活動を続けてくれるから。
出会った日の温もりなんてもう忘れちゃったけど、その温もりを生きてる時々に感じてしまって、また「明日も頑張ろう」と思う。なんとなく曲聴いてる時も、なんとなく動画見てる時も、自然と笑ってしまって笑顔になれてる。感覚では忘れてても、やっぱ画面越しで叶うはずのない関係だから弱音を吐けて笑えて声出して喜んでるんだろうなといつも思ってる。
悪い言い方をすると「呪い」。でもその「呪い」があってこそ今生きれてるんだろうなと思ってる。本当にありがとうと面と向かって言えないけど、いつも心から感謝してるから、活動を辞める日まで推してみようと思う。
「あの日の温もり」というお題を見てふと思い付いた今の心情です。
このただの人間の弱音が流れてきた皆さんが、心から幸せになれますように。
お題 : さぁ冒険だ
ただ吹いている、テンプレ通りの風。
そののどかな平原で靡く旗を見ている、僕。
「今日は何処に行くおつもりで?」
お嬢様口調の魔法使いが言う。
「さぁ、どうしようかな」
はっきりとした返事は返さない。
「それでしたら、またいつもの通りじゃないですの」
「そのいつも通りがいいんだって」
「仕方ないですわね。ついて行きますわ」
「さぁ、冒険だ」
風が吹くと同時に、僕らは歩き出した。
お題 : 一輪の花
一人歩く、外でも部屋でもない謎な廊下を。
手に持っているのは、無駄に長い剣。
この手に付いている赤い液体を見ながら思う。俺は、一体なんでこんなことしてるんだっけ。
昔、まだ子供だった時に家族が殺された。そのザマは、この手にこびり付いて離れない赤い液体と同じぐらいに残酷だった。
子供の頃は理解も出来なかったことを、青年になって理解して、復讐を誓った。そうだ、それがきっかけだ。
敵国との戦争。いや、これは殺し合い。
人間関係・学校生活。これまでは嘘でも感情を殺さず喜哀楽を使いこなしてきた。でも、そんな生活はもうやめた。
感情など殺した。同情などない。この”復讐”のためなら、俺はなんだってする。もう後戻りなどできない。
「████!」
後ろから、聞き覚えのある声が聞こえた。そこで、止めずにずっと歩き続けていた足を止める。
「やっと見つけた……今日もまた?」
「もちろん」
「これからまたある?」
「予定は無い」
「良かったぁ……あの、渡したいものがあるんだけど」
「何?」
両手で握られているそれは、1つの彼岸花。
彼岸花。何気に知っていたが、初めて見た。それが素直な感想。
「これ、███にあげたくて」
「………これを?」
「うん!それじゃ!……時間、邪魔したくないから」
嵐のように、一瞬な出来事。
花は好きだった。唯一興味を持ったもの。この世にある花は、大体記憶の中にある。花言葉も、大体なら覚えてる。彼岸花はなんだっけ。
_____独立。悲しい思い出。諦め。
あの日、目の前で死に赤い液体を浴びた思い出。
復讐を誓い、他人とは違う道を歩むことを決めた時。
昔、両親に言ったことのある叶うはずのない夢。
その瞬間、溢れ出すのは涙。
『花屋さんになりたい』と笑顔で両親に言った、そんな悲しい思い出。
ほんとうに、俺は勝手になにをしているんだろう。
そんなこと想って泣いたって、もう後戻りはできない。
今手にこびり付いているもの。あの日浴びたもの。今手の中で咲いている一輪の花。
茨の道にあるのは、『赤』という呪いだった。