「春爛漫」
この時期になると思い出す、懐かしい君のこと。卒業してから一度も会っていないけれど、私の心にはずっと残っていた存在。
好きだったけれど、伝えられないまま君は遠くへと進学していってしまった。卒業式の日にに2人で撮った写真は、満開の桜の下。卒業式には珍しく、桜の花が満開の春爛漫な日だった。
君は覚えているだろうか。私は今でも、満開の桜を見て春を感じるたびに君の笑顔が浮かぶ。
春爛漫な日は、穏やかで暖かいはずなのに、私の心は切なく締め付けられて冷たい風が吹く。
「誰よりも、ずっと」
誰よりも、ずっと、あなたのことを想っている。なんて、そんな自信を持って言うことができない。
あなたのことを愛してるのは確かだし、この世の何よりも大切な存在だ。でも、これからもずっと、誰よりもあなたのことを愛し続けられるかと改めて問われると、どうしても不安になってしまう。
だから今日も、言えない。
あと一歩を、踏み出せないまま。
「沈む夕日」
赤々と輝いて大きな夕日がゆっくりと沈んでいく。周りの建物や海の色までも明るく染め上げながら沈む様は、最後の力を振り絞っているかのようにも見える。
そんな夕日が私は好きだ。あの夕日のように、私も最期まで周りを自分の色で照らせるくらい輝ける人間になりたい。
「星空の下で」
「星が綺麗ですね」
隣に立つ君が夜空を見上げながら呟く。つられるように顔を上げると、真っ暗な空に星が海のように広がり輝いていた。
「確かに綺麗だけど、こういう時って星じゃなくて月じゃない?」
私が聞くと、君は肩を落とし、視線を空から私に移した。
「そりゃ俺だってせっかくなら『月が綺麗ですね』って言いたかったよ。なのになんでこんな日に限って新月なんだ…」
だんだんと声のトーンが低くなっていく君の姿が面白くて、何だか可愛らしく思えてきて思わず笑みが溢れた。
「そんなに落ち込まないでよ。月も好きだけど、私は星の方が好きだよ?君の名前にも入ってるし」
君はまだ少し残念そうにしていたけれど、私は、こんなに綺麗な星空の下で二人でいられることがいちばんの幸せだと感じてるんだよ。
「君の目を見つめると」
君の本心がわからなくて君の目を見つめると、逆に僕の方が心を見透かされているような気持ちになる。吸い込まれそうなほど透き通り輝くその目には、いつだって不思議な魔力がある。
昨日あげ忘れたので二日分一緒に書きました!
長くなりましたが読んでいただけると嬉しいです!
「それでいい」
もうここには戻れないかもしれない。もう二度と君の姿を見ることはないだろう。
それでいい。
私の行動で君の明日が紡がれるのなら、どんな運命だって受け入れる。たとえ君が私を忘れようとも、君が私を憎もうとも、君が幸せならそれでいい。
そう思えるくらい、私にとって君は大切な存在だから。