「泣かないよ」
君が、遠いところへといってしまったあの日から、悲しくて寂しくて何も手につかなくなった。大きすぎる心の穴は、君にまた会える日まで埋まりそうにない。
それでも、私は泣かないよ。泣くのは君の胸だけだって決めているから。
空の彼方で君に再会するまでは、何があっても泣いてなんてやらないの。
「怖がり」
小さな頃から怖がりだった。少しの物音にも反応し、夜の闇に何か恐ろしいものを見てしまいそうで灯りをつけて眠っていた。そしてそんな自分に、なんて怖がりで臆病なのだろうと嫌気がさしていた。
けれど君は、そんな私の怖がりを慎重で危機管理能力があると評し、活かしてくれた。
まだ自分の怖がりを肯定することはできないけれど、これも自分の長所だと言えるように、君に恩返しができるように、進んでいきたいと思う。
「星が溢れる」
本棚の側の瓶から赤や青、黄色のカラフルな星が溢れている。体調を崩した私に、みんなが千羽鶴の代わりとしてプレゼントしてくれたものだ。星を愛し、研究している私には鶴よりも星がいいと思って折り紙で作った星を瓶詰めにして渡してくれた。
カラフルな星たちにはたくさんの想いが溢れていて、私の心を温かくする。
溢れた星を瓶に詰め直しながら、早く体調を直して、研究で成果を出し、みんなの想いに応えていきたいなと強く思った。
「安らかな瞳」
君の瞳が好きだ。
茶色がかった透き通る瞳には、怒っている時や泣いている時にも君の優しさが滲み出ていた。目はその人の心や気持ちを表すと言うけれど、まさにその通りだと思った。
どれだけ疲れていても、君の瞳を見つめれば心が安らかになる。
君といれば私も、誰かの心を安らかにできるような優しい瞳になれるのだろうか。
「ずっと隣で」
「きれいな景色を君の隣で見ていたい。幸せも悲しみも、ずっと君の隣で感じていたい。」
そう、僕は君に告白した。その言葉の通り、僕たちは辛い時も楽しい時も隣に寄り添って乗り越えてきた。
それは、今も変わらない。夏の暑さなど比にもならないような高温の部屋の中、静かに横たわる君の隣に僕も横になった。眩しいはずなのに視界は煙で白く染まり始め、隣の君の存在すら曖昧にしていく。手探りで君の手を握り僕もそっと目を閉じた。
ずっと君の隣で。それは、どんな時だって変わらない。