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4/6/2024, 11:57:10 AM

君の目を見つめると

〜続き〜

次の日そらくんは学校でずっとお母さんの事が心配だった。その日の休み時間もそらくんは教室の窓から外を眺めながらお母さんの事考えていた。すると「そらくんどうしたの?今日は元気ないね。朝から下向いてるから心配だったよ」と担任の先生がそらくんの傍に来て言った。「だから先生は僕の事ずっと見てたの?」そらくんは不思議そうに聞いた。「うん、とても心配してたよ。もしかして昨日何かあったの?」先生はそらくんの目をじっとみつめて聞いた。「あのね先生、昨日僕が帰ってからお母さんが買い物に行ってくるって行ったまま帰ってこなかったの。おじいちゃんに電話してすぐ来てくれて警察に連絡してくれたの」そらくんは、昨日の出来事を先生に話した。お母さんは「まだ帰ってきてないの?」先生は心配そうに聞いた。「......うん」「先生お母さんに何かあったらどうしよう、僕どうしたら良いの?」そらくんは泣きながら先生に聞いた。そらくんの思いを知って先生はそらくんを優しく抱きしめて、「辛かったね、不安だったよね。お母さんは大丈夫だと思うよ、きっと」そらくんは先生の腕の中で泣きじゃくった。その日そらくんは帰ってからおじいちゃんの家に行った。すると出迎えてくれたおばあちゃんがお母さんの事を話してくれた。昨日そらくんが寝たあとで、おじいちゃんがスーパーの周辺を探していたらしい。すると警察の人がお母さんが帰りに事故にあって病院にいると言った。それを聞いてそらくんは、「病院に行く、お母さんに会いたい」と言った。おじいちゃんは「すぐ出発しよう」と言っておじいちゃんとそらくんはお母さんのいる病院に向かった。病院に着いて案内された病室へ行くとお母さんは骨折をしていて右足は、包帯で固定されていた。「お母さんっ」そらくんはベッドにしがみついた。「そら、心配させてごめんね」そらくんは「心配したよお母さんでも良かった。怪我大丈夫なの?」お母さんは、「うん、前の車と衝突しちゃってね、弾みで反対車線のガードレールにぶつかったの、それで右足を骨折しちゃったの」「そうなんだ、でも右足の骨折だけで済んで良かったね」そしてお母さんが退院するまでそらくんはおじいちゃんとおばあちゃんの家で生活することになった。

4/5/2024, 11:11:57 PM

星空の下で

「はぁ〜」祖父母の自宅から星空を見上げてそらくんはため息をついた。そらくんは小学一年生になったばかりだ。「お母さん」そらくんは寂しそうにポツリと呟いた。そらくんの母親は昨日そらくんが帰ってから買い物に行ったまま行方不明になってしまった。そらくんの父親は単身赴任の為滅多に帰ってこれない。母親が買い物に出たきり帰ってこないのでそらくんは心配になって祖父母の家に電話をした。祖父母の家はそらくんの自宅からそう遠くない距離にある為すぐに来てくれた。そして警察に連絡し行方不明届けを出した。「そうだよね」そらくんは寂しそうにもう一度呟いた。するとおじいちゃんがそらくんの傍に来て「そらくん心配しなくて良いよ、お母さんはきっと無事だと思うよ。」と優しく言った。「ほんと?本当にお母さんは平気なの?」「あぁきっと平気だよ、大丈夫だと信じよう。もう寝なさい夜遅いから」「そうだよねお母さんはきっと大丈夫だよね!ありがとうおじいちゃん。おやすみなさい」おじいちゃんの言葉に安心したのかそらくんはぐっすり眠った。 〜続く〜

4/4/2024, 11:28:05 AM

それでいい

「自分らしく居ればそれで良い」

私は悩んだり落ち込んだりした時にこの言葉を自分に言い聞かせる様にしている。

2023年の春に高校生になって高校の先生に言われた言葉がきっかけで私は、人と関わるという事に極度に怖さを感じるようになってしまった。高校の先生達に言葉という武器で傷付けられ人と関わる事が苦手になった。それまでは人と関わる事が大好きですぐに打ち解けることが出来ていた。しかし今では学校に行きたくないなと思う日が増えている。高校の先生に何を言われるんだろうと、怯えながら生活する毎日。名前を呼ばれただけでドキッとする事もあった。さらに不安と恐怖で教室の前で立ち尽くしたまま教室に入れなかった事もあった。そして常に下を向いて生活している毎日。だから週明けの学校が特に憂鬱だった。それでもズル休みする訳にはいかずに「自分らしく居ればそれで良い、自分らしく居ればきっと良いことがある」と自分に言い聞かせながら登校し、必死に毎日を生きる日々だ。今は人と関わる事が苦手だけれど、徐々に人との関わりを増やしていけたら良いと思う。

4/3/2024, 11:54:24 AM

一つだけ

世界では食料不足が深刻化し、飢餓に苦しむ人が沢山います。

ある日男性が会社の一階のフロアで一人でお弁当を食べていると、ボロボロの汚れた服を着た幼い少女がやってきて「そのお弁当のおかずを一つだけちょうだい」と言った。男性はビックリして声も出なかった。「お願いお願いだよ、ねぇお兄さんっ」その少女は痩せ細った体で、か細い声でそう言った。その姿見た男性はとても可哀想になり、「良いよ、おいで何でも好きなおかずを好きなだけ食べて良いよ」と言った。少女は嬉しそうに「ありがとうお兄さん!」と小さな声で言っておかずを分けてもらった。「美味しい!」と少女は、目を細めてそう言った。男性は、隣の少女を愛おしそうに見つめた。男性は、「君のお家は貧しいの?」と、嬉しそうにおかずを頬張る少女に聞いた。すると少女は、悲しそうに「私の住む街は争いが絶えないの、それでね食糧不足が深刻なの。だからお腹が空死にそうだったの、だから助けてくれてありがとう!お兄さん美味しかったよ!」少女は、嬉しそうにそう言って走り去って言った。

この少女の様に世界には食糧不足や、飢餓に苦しむ人々が沢山いるのです。だから私達は、食のありがたみを忘れてはいけないのです。

4/2/2024, 11:59:50 AM

大切なもの

小さい頃「ねぇ大切なものってある?」と、突然妹が聞いてきた事があった。突然聞かれたから「え?大切なもの?う〜ん、なんだろう。逆に大切なものあるの?」思いつかなかったから逆に聞いてみた。そしたら「私の大切なものはね、お姉ちゃんだよ!」と、にっこり笑ってそう言った。「えっ?」妹が言ってくれた言葉があまりにも嬉しくてぽかんと口を開けたまま何もいえなかった。何故か泣きそうになった。「何で私なの?」と、妹に聞くと、「あのね、喧嘩する事もあるけどいつも一緒に遊んでくれるし大好きだから」と、妹はにっこり笑ってそう言って抱きついてきた。そう言ってくれてとても嬉しかった。そして「ありがと、ありがとね」そう繰り返して抱きついてきた妹の頭を優しくなでた。あの頃妹に言われた言葉は、今でも忘れた事がない。

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