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9/20/2024, 12:14:42 PM

6時、あなたのアラームが鳴る。
眠りの浅い私は少しだけ早く起きてあなたを起こす、
寝起きが悪いあなたはぼーーっとしながら用意したご飯を食べる。私はニコニコしながらそれを見ていた。

『ごちそうさま。………寝る。』ただそれだけ呟いて
ベッドに帰る。私も片付けてから寝室に戻り
もう寝息を立て始めた彼の頭を撫でてから横になる。
あなたが仕事に行くまでの大切な時間。

9/19/2024, 5:18:28 AM

高速道路、基本山の間を通っているそんな田舎の道だから昼はともかく夜は特に面白いものなんてなくて
助手席に座る私は
ただぼーーっと深い夜の色を見ていた。
走ってる途中で遠くの方にぼんやり明るい街の光が見えた。
闇の隙間から見える優しい光に私の心が穏やかになる。
「ああ、もうすぐ家に着くんだな。」
都会の明るい世界よりも何よりもあなたの助手席で見るこの景色が愛しい。

9/17/2024, 5:57:40 PM

暦の上では夏が終わったというのにまだまだ気温は高く湿気でべたつく日々の中、
少しだけ秋の匂いがしてきたのを感じる。
植物が生い茂り木漏れ日が道を照らす山道、
そこを進んだ先にあったのは辺り一面に広がる
赤の世界だった。
遠くの方でただひとつの白い花がゆらゆら揺れている。

そこの周りだけ少しだけ空気がひんやりしているような、いや汗のせいかもしれない。

まるで別の世界に来たような、そんな気分になる。