シーラカンス

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5/21/2023, 11:15:51 AM

眠たすぎる授業中、
顔を上げるとノートに透明な水溜まり。
ハート型だったなぁ…

5/20/2023, 8:06:34 PM

スリムな
理想の自分になりたくて…
鏡を縦に半分こ (*ノω・*)テヘ

5/8/2023, 11:39:07 AM








      私は去年、主人を殺した

          
         一年後、

      
      今年もまた、主人を殺した














      



 【答:再婚したんだね♪】

5/7/2023, 11:22:08 AM

楽園【後編】

 先程までの穏やかな波とは打って変わって、高台から見下す波は崖の岩を食らいつくそうとするかのように荒々しかった。
 体当たりするように突進する潮は、絶壁の前に砕け散り、無念の白い飛沫を上げている。
 高さも相当なもので、ここから落ちたら絶対に助からない…。夢だと分かっていてもそう確信させてしまうくらいの迫力があった。
 一歩歩を進めてみる。柵はなかった。あと一歩踏み出せば自分はどうなるのか…。
 「…いやあ、怖い怖い。戻ろう」
 せっかくリフレッシュしに来ているのに、わざわざ怖い思いをすることはない。
 浜辺に戻ろうと、崖に背を向けた瞬間、フッと意識が遠くなった。

 ふと気付けば、あの日焼けマシーンの中だった。  
 踊り子のコスチュームを着たスタッフが片手でマシーンの蓋を持ち上げながら尋ねる。
 「いかがでしたか?」
 「いや、素晴らしいねこれは。時間が足りないくらいだったよ」
 「ありがとうございます」
 彼女はおざなりの営業スマイルを返してくれた。
 「これで今回のパラダイスタイムは終了です。お足元にお気を付けてお帰りください」

 出口に案内されてから家路につくまで、私は次は後輩も連れてこようか、それとも内緒にして一人きりで楽しもうか、いい気晴らしが出来たと浮かれていた。私はこの楽園がとても気に入ったのである。

 しかし無情にも、このアトラクションはすぐに使用中止になってしまった。
 パラダイスタイムの運転中に死亡事故が発生したのである。
 家で見たニュースによれば、ある男性がパラダイスタイムの3番(あの美男美女のプールランドのコースだ)のコースを選び、使用中にショック死したらしい。
 死亡した男性と一緒に行った彼の友人の話では、パラダイスタイムの常連だったその男性は「今日はめっちゃ高い飛び込み台から飛び降りて、女子たちワーキャー言わしたんねん!」と話していたそうだ。
 飛び込み台でショック死…普通飛び込み台からの事故といえば、首の骨を折るなどの外傷からの事故だが、ショック死等もありうるのだろうか。
 ぼんやりと考えた後、ふと自分がパラダイスタイム中に見た、高台からの光景を思い出した。
 もしあの時、夢だからと侮り崖から歩みを進めていたら…?
 自分はどうなっていただろうか?

 急に寒気がした。やはりまだまだ寒い。
 楽園の夢は、機械に頼らずこれから自分の布団の中で見るとしよう…。




 #楽園【完】

5/6/2023, 12:01:29 PM

#楽園【中編】

 
 目を開いてみて驚いた。

 白い砂浜。アルカーディアブルーとマリンブルーの二色で構成され、陽光を反射して宝石を散りばめたように輝く海。
 思わず手のひらで額を覆いたくなるような強い日差し。
 どっしりと構えた幹に、まばらな木陰を作り出す放射状の葉。あれはヤシの木だ。何本にも連なり、頂には青々とした実を実らせている。
 どう見ても南国そのものだった。
 大学の頃、必死にアルバイトした金で行ったセブ島に少し似ている気がした。
 「ほう…」
 思わずため息のような、自分でもよくわからない声が漏れた。
 いや、2500円を高いとは思ったがなんの、この値段で一時の海外旅行に行けると思ったら安いもんじゃないか。

 しかし、惜しむらくは感触がないことだった。
 日差しはこんなに照りつけているというのに、眩しさは感じても暑さがない。
 革靴で砂浜に立っているとはいえ、地面から跳ね返るように立ち上ってくるはずの熱気も、砂特有の足の裏にまとわりついてくる感覚もなかった。
 まあ、これは夢なのだから贅沢も言っていられないか。
 総じて言えば、非常にいい気分だったのだ。
 最近働き詰めで、行き帰りも満員電車に揺られている身としては、誰もいない素晴らしい景色の中に一人放り出されるというのは、それだけで随分爽快な気分だった。
 「ひゃっほーーーーーー!」
 誰にともなく叫び、衣類などを脱ぎ捨てると、眼前の海めがけて走り始めた。
 海に足を踏み入れた瞬間、何かに浸かった、という認識はあったが、それはいつも感じている水中ではなかった。
 「砂浜とは別のところに足を踏み入れた」という認識だけはあったが、水の感触や冷たさはない。どうにも不思議な感覚だった。

 しかし、やることがないな…。
 しばらく海の水のような、水の映像のような何かを両手ですくっては放り投げてみたものの、すぐに飽きてしまった。
 せっかくだから、あのヤシの木に登って実でももいでみたい気分だったが、何か飲んだり食べたりすると、自分の場合すぐに目が覚めてしまう。
 せっかくなのだから、時間制限いっぱいまで楽しみたかった。
 ふと視線を上げると、右の方に高台があった。見晴らしがいいかもしれない。
 よし、行ってみよう。
 制限時間まで、あと7分。 
 足早に高台へと向かった。



【後編】に続く (長い…終わらない…)
  

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