綺麗なものを見て綺麗だなって言ったり
愛しいものを愛しいなって思ったり
美味しいものを食べて美味しいなって感じたりしていたい。
そうして涙が出るときは
きっとそれで十分だ。
『ココロ』
綺麗事で理想論だと言われても、願わずにいられないことがある。
救いのない現実に僅かでも希望を創り出さなければいけない時がある。
誰の為と問われれば、それはもはや自分の為なのかもしれない。どうしようもないエゴかもしれない。
それでも生きていく為に。
自分や大切なものたちを守っていく為に。
そうやってこれまで多くの人が
星々に願いを向けてきたのだろう。
『星に願って』
ふっ、と消えてしまった。昨日まで隣にいたその姿は、振り返ってももういない。
あっ、と声を上げた。何かを思いついた君は、いとも簡単にこの世を去った。
小さな石ころをたくさん集めて、ぽっけに詰め込む君だった。
手のひらが傷つくのも構わずに。
ぽっけが破けるのも気付かずに。
大きな荷物を一人で抱えて歩き続けるような真面目さだった。
疲れたら少し休んで、重すぎる荷物は捨て置いて。
あの日、君の手をずっとずっと握っていてあげればよかった。
辛かっただろう。苦しかっただろう。
まだ夢を見ているみたいだよ。
名前を呼べばいつもみたいに、二階から降りてくる足音がして、まだ眠たげな君が顔を出して。
それからおはようと、優しい声が聞こえてくるはずなのに。
今はその影も、その声も。
君の可愛い笑顔もぬくもりも。
遠く遠く 空の果て
『遠く….』
わぁ!と声を上げた瞬間のきみの瞳を見ていた。
それは透き通っていてとても綺麗だった。
光を取り込んできらきらと輝いていた。
見つめていると吸い込まれそうだった。
その瞳に映る私は、どんな顔をしているのだろう。
笑っているきみが好き。
泣いているきみも好き。
涙を流しながら笑おうとするきみも好き。
どうしようもなくとめどなく溢れてくる。
それは言葉にならずに私の口から溢れ出た。
愛しい、ということ。
『わぁ!』
だいすきを伝えたい
『ただひとりの君へ』