月を眺め、彼女が謂う。
『ステキ。あたしもこうなりたいわ』
君もステキだよ。僕が謂う。
彼女は照れ笑いで「フフフ」と笑う。
僕はずぅっと彼女の隣に居たい。
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「見たぁ?あの人。気持ち悪いわよねえ、悪いけど」
「見た見た。ススキを奥さんがわりにして、一緒に月見なんて。気持ち悪い」
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「ススキを愛す」
子供の様に笑った
子供の様に泣いた
子供の様に割れた
『シャボン玉』
『さあ、やれ!。この世界が救われるのなら!。』刃物を首筋に当てられながら云う。
すると刃物は引っ込み、手首に結ばれていた縄は、ほどけた。
流石にこうなるとまでは、想像出来なかった。其の為、手を見つめて五分くらい見つめてしました。
『・・・・!。そうだ、速く此処から逃げなければ!。』其所からオレは急いで離れた。
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にしても此処は本当に暗い。
人もいない。
何もない。
そう、何もない。
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『英雄の被害妄想』
『アア、何時になったら、出れるのかしら。』真っ暗な部屋で一人呟く。
ここは鳥籠。愚かな人が、嘆く場所。せめても、素敵な殿方が迎えに来たらいいのに。
その時、大きな音がした。『ンン?!。まさか殿方がお迎えに?。』そう言っても、事実は違うものである。
其処には、私より、小さな女のコがいたの。
『こんなくっさい処によく居れるわね。イヤイヤ、そんな事よりも誰か一人、持ってかないと。』と、地味に暴言を吐きながら来たのだ。
あのコは、私に指を指し、私を持っていった。
『な、何?』と言うと彼女はこう言った。『一緒に逃げましょ?。』
でも、私はこういってやったわ。『嫌、嫌よ。だってこんな汚いドレスで街に出たら笑われちゃうわ。』
『あなたも女なのねェ。ふーん、良いわ。三十分だけ待ってやるわよ?。』
・・・・腹が立ったから二時間時間、選んでやったわ。
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『鳥ノ我ガ儘恩知ラズ』
『俺ら、友達だろ?。』そう、お前は笑顔で言う。
違う、違うんだ。辞めろ、辞めてくれ。
お前は死んだ、そうだろう。辞めてくれ。もう、追い討ちをかけないでくれ。
首に冷や汗が垂れる。怖い、怖いんだ。
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意識が覚めた。なんだ、夢じゃないか。
『ア!。やっと起きたか。お前、途中、何でか知らんが気絶したんだぞ?。』
お前は、憎たらしいが、本当に苦しくなるような、大好きな笑顔で言う。
『それより聞いてくれよ。あの人にさ、喋れたんだ。スゴくね?。』
お前は、そう言った。もう、こんな悪夢はごめんだ。
そう言いオレは、返答を返した。
『アア、そうだな。それは、大収穫だ!。』涙が少し、ほんの少し、溢れ落ちた。
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『友情と云う呪いにすがり付くも』