願いが1つ叶うならば
ずっと、自分は男の子だと思っていた。
赤より、青。
プリキュアより、仮面ライダー。
スカートより、ズボン。
リボンより、恐竜。
可愛いものより、かっこいい物が好きだった。
長く伸ばされた髪は鬱陶しくて、女の子みたいで、
嫌気がさして、泣きながら自分で切った。
驚いた母さんがガタガタになった髪を短く整えてくれて、
いくらかはマシになったけど、ばあちゃんに「かわいいね」って言われる度に、そうじゃない、と泣き叫びたくなった。
小学校に入ってすぐは、女の子より男の子とばっか遊んでた。
でも年齢が上がるにつれ、ハブかれることが、無視させることが、悪口を言われるのが、自分のものがなくなる事が多くなっていった。
気持ち悪い、おかしい。何度も何度も言われた。
中学に上がってからは、そういうのはもっと多く、いやらしいものに変わっていった。
いじめのターゲットにされるのなんて、時間の問題だった。
自分はおかしくなどないと、何も間違ってないと、恥ずべきことは何一つしていないと、ただ堂々とするしかなかった。
いじめに、自分のことをバカにしてくる奴らに、負けたくなかった。
ある日の授業で、願いが1つ叶うならなにを願うか、作文を書くように言われた。
願うのはただ一つだけ。
この間違えた身体を、正しいものへなおしたい。
当たり前な身体で、当たり前な生活を送りたい。
これだけ。
そのために今世はおしまいにする。
かあさんに悪いとは思うけど、ただ思うだけだ。
次は正しい身体で生まれてこれますように。
【願いが1つ叶うならば】
ちょい鬱(?)展開
【嗚呼】
嗚呼、なんて素晴らしい世界なんだ、!
個性がいい
-うんうん!
ひとりひとり違う
-そうだ!
みんな違ってみんないい
-いい言葉だよな!
個性、個性ってみんなが言って!
個性を押し付けて!素晴らしいよな!
大人は何がしたいんだ
【嗚呼】
支離滅裂になっちまったぁ
なんでもないふり
なんでもないふりは得意。
物事に対する不安、
ついていけない会話、
泣き出したい心。
みんなの前では、なんでもないふり。
辛くないふり、元気なふり。
誰にも心配かけないように、演じる。
なんて大層なものではないけれど。
目に見えない小さなトゲにも、
気が付かないふり、平気なフリ。
これでいいんだ。
これでいいんだ。
これでいいのか。
これじゃだめだ。
気づいて欲しい。
全然大丈夫なんかじゃない。
元気じゃない。
辛い。泣きたい。
助けて。
【なんでもないふり】
詩的な感じで。
【112ー2 】
【いいふーふの日】に、このお題運営さんイキだな〜
と思った今日この頃。
うちの両親はいい夫婦です(*ˊ˘ˋ*)♡
【夫婦】
あの人が教えてくれたこの曲。
たくさん思い出が詰まってるこの曲。
もう、2人で聞くことはできないこの曲。
なんだか泣きたくなるけど、
前を向くためにあの人が残してくれたのだと思うこの曲。
私の宝物。
【宝物】