夢幻劇

Open App
8/24/2025, 12:02:03 PM

【見知らぬ街】
後日書く予定立てておきます…!

8/19/2025, 10:10:29 AM

『なぜ泣くの?』
なんて、あなたには分からないでしょ

誰よりも、何よりも愛しているのに、決して報われるどころか想いを伝えることもできない。
それなのに、わかっていても諦められない。

これがどれほど辛いか

本当は、あなたはもう気づいてるのかもしれない。
それなのに尋ねてくるのなら、あなたほど悪い人はいない。

気づいてて、弄んでる、いっそ本当に悪い人ならよかった。

でもそんなことはないから。
あなたは心の底からの善人だから。

だから苦しい。

そんなあなたを狂おしく愛してるの。

気づいて。気づかないで。
私に触れて。触れないで。
幸せになって。私以外なんてありえない。

そんな矛盾で心を締め付けられる。
気づけば涙が溢れ出す。

あなたは戸惑いながら私をみつめる。

なにも気づいてないその困り眉が、憎らしくみえてきた。
その困り眉をもっと困らせたくなった。


だから、君の口を塞いだ。


【なぜ泣くの?と聞かれたから】
個人的には黒髪ロングの女の子×茶髪ボブの女の子だったらいいな〜と思ったり

8/2/2025, 2:55:09 PM

誰に宛てた訳でも、誰かに読んで欲しい訳でもない、たった一通の手紙。


書き出しはこう。
[拝啓 この手紙を手にした貴方へ]
名も知らない誰かを思い浮かてかいた。

そして続く。
[死にたいと思った。あの人を見かければ心が踊って、目が合えば頬が緩んで、話せば鼓動が早くなって、笑顔に心を撃ち抜かれて、横顔に元気をもらって、何よりあの人を想う“好き”に生かされてた。あの人を想う時だけが、私が私でいられた。]


【波にさらわれた手紙】
途中まで……後日書きますっ!!

5/18/2025, 10:53:08 AM

「っまって、!いかないで、」

どこまでも続く白い空間で、幼い自分の小さな背中をみている。あぁまたか、と思いながら見慣れた背中をぼんやりとみつめる。
まって、いかないで。まだ十にも満たない小さき自分を置いてゆく背中、一度も振り返らなかったあの人の顔、ガタガタと音をたてながら引かれるキャリーケース。
どんなに泣いても、どんなに叫んでも、まるで私が幽霊になって存在ごとなくなったかのように、私の声は届かなかった。
あの時はただただ、一度だけでいいから振り返って、なんでもいいから、なにか言って欲しかった。
今となっては、あの人がなぜ振り返らなかったのかわかる。きっと、振り返ることで決心した気持ちが揺らぐんじゃないかと思ったんだろう。でも、それでも、当時の私は、私を見て欲しかった。

あの人が家を出ていったあと、私はあの人の兄夫婦に引き取られた。幸いと言うべきか夫婦には子供がいなかったから、変に意識することがなくてよかった。
住む家が変わって、学校が変わって、少なかった友達と別れて、新しい場所、新しい環境、新しいコミニティへと変わり、私の身体はそれに直ぐに順応した。

最初の方は転校生?なんて名前?どこから来たの?好きなものは?なんて質問攻めにされたけど、うん、まぁ、別に。なんて返答を繰り返して行くうちにつまらないやつだと思われ、自然と人と離れていった。ペアワークは少し困ったけど、ひとりは楽だった。なにより、誰かがが離れていく心配をしなくてよかった。

そんなふうに日々を送って小学校を卒業、中学でも同じように過ごしていた。

あの人のことも最初はどうして出ていったのか、なぜ自分は連れて行ってくれなかったのか、と悲しみと怒りが交互に湧いたのがそれに段々疲れて、暫くはさっきのように夢に見ることだって多々あった。でも今の生活に慣れていき、もうどうしようもないと悟った小学校高学年のときにはもう、あの人のことは頭の隅の方へ押しやられていた。

それなのに、最近やけにあの夢を見る。二度と振り返らないあの人の背中を、見つめ泣きわめくしかできない自分。

思えば散々振り回されてきた。もう、解放して欲しい。

それでも、毎晩毎晩あの夢をみる。起きたら頬が濡れている。寝たくなくて睡眠時間が削れる。常に寝不足で、元々悪かった目付きが余計ひどくみえた。

あの人は自分の好きなようにした。私も好きにさせてよ、

誰に向けてか分からない独り言が胸の中で沈んでく。

寝不足と疲労。平気だと言い聞かせてた身体が悲鳴をあげた。急に地面が近づいて、倒れた、と思ったところで意識が切れた。

気づいたときには見慣れない保健室の天井で、夕焼けチャイムが響いてた。

最悪だ。どうしてこうなんだろう。自己嫌悪に陥る寸前、ドアが勢いよくガラッと空いた。



【まって】
続きどうしよう

3/11/2025, 7:51:09 AM

願いが1つ叶うならば


ずっと、自分は男の子だと思っていた。

赤より、青。
プリキュアより、仮面ライダー。
スカートより、ズボン。
リボンより、恐竜。
可愛いものより、かっこいい物が好きだった。

長く伸ばされた髪は鬱陶しくて、女の子みたいで、
嫌気がさして、泣きながら自分で切った。

驚いた母さんがガタガタになった髪を短く整えてくれて、
いくらかはマシになったけど、ばあちゃんに「かわいいね」って言われる度に、そうじゃない、と泣き叫びたくなった。

小学校に入ってすぐは、女の子より男の子とばっか遊んでた。
でも年齢が上がるにつれ、ハブかれることが、無視させることが、悪口を言われるのが、自分のものがなくなる事が多くなっていった。

気持ち悪い、おかしい。何度も何度も言われた。


中学に上がってからは、そういうのはもっと多く、いやらしいものに変わっていった。

いじめのターゲットにされるのなんて、時間の問題だった。

自分はおかしくなどないと、何も間違ってないと、恥ずべきことは何一つしていないと、ただ堂々とするしかなかった。

いじめに、自分のことをバカにしてくる奴らに、負けたくなかった。


ある日の授業で、願いが1つ叶うならなにを願うか、作文を書くように言われた。

願うのはただ一つだけ。
この間違えた身体を、正しいものへなおしたい。
当たり前な身体で、当たり前な生活を送りたい。

これだけ。


そのために今世はおしまいにする。

かあさんに悪いとは思うけど、ただ思うだけだ。


次は正しい身体で生まれてこれますように。



【願いが1つ叶うならば】
ちょい鬱(?)展開

Next