あまの

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1/4/2025, 2:32:51 AM

日の出

太陽の目覚めを待っていた。
冷たい空気を包むあたたかな光を待っていた。
長い夜闇を照らす光がきっとあなたにも降り注ぎますように。

12/30/2024, 4:24:53 PM

1年間を振り返る

心新たに始めたはずの一月は、すぐになあなあの二月になる。いろいろあったはずなのに、今年のことを振り返ろうともぼんやりとしか思い出せないのは、流れていく雲のように一日を当たり前の日々だと過ごしていたからか。

晴れの日も風の日も雪の日も、大雨の日だってあったはずだ。
空がひとつとして同じではないように、荒れ狂ったり凪いだりする日を必死に生きてきたはずだ。

何を成し遂げようとも成し遂げられずとも、死線をくぐり抜けた自分自身が今を迎えているのならそれだけできっと十分だ。

12/20/2024, 3:05:07 PM

鐘の音

寒さに凍えながら、妹弟たちと身を寄せあい眠りにつく。
遠くで聞こえる鐘の音。家々から漏れるあたたかな明かり。楽しそうな笑い声。

サンタなんかいない、ってここにいる幼い妹弟たちに言えるわけなんてない。
この厳しい寒さと飢えを耐え偲んでこれたのはきっとあの人のおかげなんだ。

妹弟たちが眠り着いたのを見計らって寒空の下を駆けた。雪がちらつくほどの寒さを耐えるだけのものなんて何もない。薄着で真っ直ぐ駆けた。

街の中央に飾られた大きなツリーから盗んだオーナメント。
悪いことをしたオレのところになんてきっと一生やってこない。

それでもこのまま投げ出してしまうよりずっとマシだった。

12/19/2024, 2:34:10 PM

寂しさ

誰もいない 寒くて暗い1K

12/17/2024, 2:49:58 PM

とりとめもない話

会えない日々の中とりとめもない話をストックする。
あなたから聞くのもなんでもない日々の一コマでいい。それがいい。
だから聞いて。
こないだ作ったシチューが美味しかったこと。
コンビニで傘を取られちゃったこと。
新発売のアイスのこと。

なんでもないあなたの日々のこと。

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