志新蒼心

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4/9/2023, 2:52:47 PM

誰よりも、ずっと君を見ていた

君は天真爛漫で

男勝りな女性で

弱さなんて微塵も見せないで

頼り甲斐があって

その背中は凛々しく

いつも引っ張ってくれる

周りは君を強くて頼もしい女性だと言うけれど

誰よりも、ずっと近くで君を見ていたから

僕は知っている

君は自分を犠牲にして他人に尽くす優しい人

君は強がって周りに気を遣わせないようにしてる人

君は本当は誰かに支えてもらいたい人

君は弱い自分を隠そうとしてる人

君は陰で泣いている人

本当の自分を他人に見せない

不器用な君を

僕はずっと傍で見てきた

君はきっと気づいてないだろうけど

とっくに僕は気づいていた

そんな君だから

離れた今でも願ってるんだ

誰よりも、ずっと幸せでありますように。

3/26/2023, 2:27:30 PM

ないものねだりばかり

今持ってるもの

自分ができる事

限られてるから

あるものを蔑ろにしてしまう

目を向ければ沢山のものが

そこらじゅうにあるのに

どうしても隣のものが輝いて見えてくる

手を伸ばして掴もうと藻掻くけど

届かなくて掴めない

まるで雲のように流れゆく

理想と現実の狭間を

ただ埋めたいだけなのに

本当は持ってるものの素晴らしさを知っている

もっと目の前のものを磨けば

自分も輝けるのに

やっぱり隣で光り輝くものを欲してしまう

そして気づく

いつの間にか傍にあったはずのものが

手から零れ落ちて

失ってる事に

そしてまたないものねだる

負の連鎖



3/22/2023, 3:40:29 PM

バカみたいじゃないか

あんなにも共にやってきたのに

いきなり居なくなるなんて

同じ道を進んできたのに

この先も共に進んでいくものだと思っていた

共に作り上げていき

楽しい時も苦しい時も乗り越えて

ここまで来たのに

いきなり別々の道を歩むなんて

本当は分かっていた

いつか別れが来ることを

君はどんどん進み続ける人だから

先に行ってしまうんだね

でも君は先で待ってるんだろう

だから必ず追いついて

また共に歩んで行こう

待っていろよ友よ

いつかバカみたいって笑い合おう

3/21/2023, 1:48:55 PM

二人ぼっちの世界の片隅で

君の白い肌が月明かりに照らされる

暗闇の中で照らされる君の顔が

いつも何処か儚げで

黄昏ている君を僕はただ見つめる事しか出来ず

そんな僕に君は優しく手を握り抱き締める

その優しい微笑みはいつも裏が見え隠れする

本当は傷つき悲しく辛い筈なのに

そんな思いを表に出さずに君は寄り添う

本当は分かっている

君の中の大きな穴は僕が埋める事なんて出来なくて

ただ君の奴隷になる事でしか傍に居れなくて

君がいつも黄昏ているその視線の先には

いつも別の誰かが居ることも

それでもこの暗黙の主従関係は切れなくて

ドロドロに依存していく

この暗く狭い月明かりが照らされる部屋で

僕は君に口付けを交わす

見つめ合ってるこの時だけは

世界の片隅で二人ぼっちになっていた





3/19/2023, 1:42:20 PM

胸が高鳴るんだ

真夏の暑い日射しに照りつけられながら

僕は今此処に立っている

心強い仲間を背にこの時を実感している

意識が朦朧としそうな中で

高揚を感じ

緊張と不安がよぎりながらも

何故かやれそうな自分がいる

暑さで呼吸は乱れ額からは汗が流れる

目の前を向くと

ずっと連れ添った相棒が僕を見つめている

僕を信頼し仲間を信頼し

ただ真っ直ぐに構えて待っている

僕もその真っ直ぐに構えている彼を信じ

大きく深呼吸をして

大きく振りかぶる

投げた白球は大きな音を立てて

彼の構えている場所に収まる

これから僕達の夏が始まる

この球場で胸を高鳴らしながら


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