志新蒼心

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二人ぼっちの世界の片隅で

君の白い肌が月明かりに照らされる

暗闇の中で照らされる君の顔が

いつも何処か儚げで

黄昏ている君を僕はただ見つめる事しか出来ず

そんな僕に君は優しく手を握り抱き締める

その優しい微笑みはいつも裏が見え隠れする

本当は傷つき悲しく辛い筈なのに

そんな思いを表に出さずに君は寄り添う

本当は分かっている

君の中の大きな穴は僕が埋める事なんて出来なくて

ただ君の奴隷になる事でしか傍に居れなくて

君がいつも黄昏ているその視線の先には

いつも別の誰かが居ることも

それでもこの暗黙の主従関係は切れなくて

ドロドロに依存していく

この暗く狭い月明かりが照らされる部屋で

僕は君に口付けを交わす

見つめ合ってるこの時だけは

世界の片隅で二人ぼっちになっていた





3/21/2023, 1:48:55 PM