どすこい

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6/15/2025, 5:43:05 AM

「もしも君が」

もしも君が、私のことを好きになってくれたら
もしも君が、私の恋人になってくれたら
もしも君が、私のことを見てくれたら
もしも君が、私に話しかけてくれたら
もしも君が、私に告白してくれたら
もしも君が、私を意識してくれたら
もしも君が、
もしも君が、
もしも君が、、、、
そんな幻想を思い浮かべる私は、君のことがたまらなく好きなのだろう。
部屋いっぱいに並べた君の写真。
録音した君の声。
君を見つめていられるだけで、幸せなのだろう。
ああ、私は高望みをしてしまった。
初めて私の部屋にやってきた君は、もう動かなくなっていた。
こんな状況でも、君が私の部屋にいることを嬉しいと思ってしまう私は、頭がおかしいのだろうか?
、、、
もしも君が、もう一度目覚めてくれるなら

6/14/2025, 6:29:10 AM

「君だけのメロディ」

そっと君を抱き寄せると、どくん、どくん、と微かに聞こえる心臓の音。
その規則正しい、温かな音を聞くことが好きだった。
君のメロディを聴くことは、あなたの胸へ飛びこむことのできる私だけの特権だった。
君だけのメロディで、私だけのメロディだった。
君は違う人を抱きしめていた。
“浮気”という言葉が頭を掠めた。
君は笑っていた。
頭の中がぐわんぐわんするような感覚がした。
雨が降っていた。
衝動だった。
君は驚いた顔のまま固まっていた。
君の胸に耳を押し当てても、雨の音しか耳に入らなかった。
正気に帰った。
やってしまった。
もう遅かった。

6/13/2025, 9:07:10 AM

「I love」

I love you
安っぽいシールに書かれた文字。
馬鹿馬鹿しい。
こんなので、私の愛情を示せると思っているの?
「あなたは私のこと、本当に好き?
ごめんなさい。私、あなたの愛情を感じられないの。」
そう言って出て行こうとしたあなた。
あなたのために手間をかけて作ったご飯。
あなたのために綺麗にアイロンをかけた洗濯物。
あなたのために飼い始めた猫。
あなたのために引っ越した部屋。
何を間違った?
私の愛情は伝わらなかった?
安っぽいシールをつけなきゃいけなかった?
「I love you」なんてくさいセリフが必要だった?
私、本当にあなたのことを愛しているのよ。
だから、離れていくなんて許せない。
私の愛が伝わらなかった?
そんなの、もう知らない。
まだ暖かさの残るあなたにそっと触れる。
これからは、あなたは私のお人形。
これからも、愛情を込めてお世話するわ。
本当に、あなたのことを愛しているのよ。
そうね。
最初から、こうしておけばよかった。

6/12/2025, 11:37:26 AM

「雨音に包まれて」

雨の音が好きだ。
雨が降っている時、窓を開けると、雨音と湿った土の匂いが入り込んでくる。雨で冷えた空気が頬を触れる。
夜寝る時、雨の音が聞こえると安心する。
そっと万年筆を手に取る。
「今日は雨が降っていて嬉しい」と日記帳に書く。
ノートのページを閉じる。
雨音に包まれて、このまま消えてしまえればいいのに。

6/11/2025, 7:34:14 AM

「美しい」

あなたはきっと完璧、だと思う。"頭がよくて、運動もできて、誰にでも優しく、常に微笑みをたたえる顔は驚くほど美しい"なんて、完璧すぎて、もはやロボットではないか。少しの人間性もなくて、怖しいとさえ思う。思っていたのに。
その日、あなたは朝から少し体調が悪かった。その時は、少し意外だなと思っただけだった。完璧なあなたでも体調不良はあるのかと。でも、しばらくしてから何かがつかえるような、えずくような音が聞こえて、どうやらあなたが吐いてしまったらしい。あなたは涙目で汚物に塗れていて、あたりからは胃液の匂いがしていた。
初めて見たあなたの弱み。人間らしさ。
あの時初めて、本当に、あなたを美しいと思った。

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