未来
捨てた未来
夢見てた社会とは全く違うものだった。
人間関係はうまくいかず、上司は無能。
家出してうちにきた弟も賄うことにもなった。
正直、弟を賄うことなど出来ないくらいに生活が苦しかった。
弟が家に戻ってからはお金に余裕がでてきた。
けど、自殺願望があった。
上司からのパワハラ、後輩からのいじめ。
死のうと町を漂う。
男がふらりと近寄ってくる。
「お姉さん、君には前から目星をつけてた君は有能だ、うちの会社来ないか引き抜きに来たんだけど」
その言葉に涙がでそうになる。
未来を捨てずに生きてよかった。
好きな本
好きな本を手に取ろうとすると手があった。
直前まで見えなかったのに手があったのだ。
これはおかしい。
しかも今本棚の隙間から目が見えた、その本棚は壁に沿っておいてあるものだではこの人物はこの世に存在しないものなのかわからずにいた。
けど、彼女は昔幼少期家族同士も仲がいい幼なじみがいた。
そいつと山に行ったかなり高く落ちたら即死という高さだった。
俺は走っていた、次の瞬間足場が崩れ落ち掛けた。
だがなぜか幼なじみの小春は消えていた。
落ちるとき、とても自分手にもう一つの手が重なった。
次の瞬間すべてがわかった。
崖の下を見ると、小春の身体からは臓器がはみ出し、頭からは頭蓋骨が見えた。
それ以来山が怖くなった。
そんなことを思い出しながら図書館にいく。
本を見つけた、小春によく似ている女性が書いてある本だその題名を呼んだとき涙がでた。
「小春の恋はあなた」という本だ内容を読むとそれは、俺のような人物と小春のような女性のラブコメであった。
だが最後山に新婚旅行に行くシーンで小春にそっくりの女性は死んだ。
落ちそうになった俺のような人物を助けて死んだ。
あの時と全く一緒だった。
この本を買おうと思い司書のもとへ行こうとすると本は光のように消えてしまった。
調べてもそんな本はなかった、もしかして小春の思い描いたものを本にして俺に届けてくれたのだろうか、この謎を抱えながら俺は飛んだ。
あの崖から。
一緒になった小春と一緒に手をつなぎながらどこかへ行った。
あの存在しないものは小春だったんだ。
俺に訴えかけるために。
あいまいな空
私の感情と空の模様はリンクしている。
悲しいとき、楽しいときとはっきりと空に出る。
けど、失恋したあの時だけは空が分からない認識できないようなぼんやりとした空だった。
これはテレビでも異常な空と報道された。
私の気持ちって何なんだろう。
わからないことを考えながら分からない空を見上げる。
最悪
はっ?おまえが隣とか一番いやなんだけど?
幼なじみの菜央がな言う。
昔はいつも一緒にいて遊んでいたのに、何で嫌いなのかわからずにいた。
それは、恋だった。
菜央は奴が好きだった、いわゆるツンデレだった。
卒業式、告白しようと思っていたが母が死んだと連絡がきた。
泣いて、泣いて、泣いた。
家族なんてもういないから。
父は行方不明、母は死んだ。
そんな地獄な中で君にいう。
好きだから、ずっとそばにいて。
離れないで、彼はいう。
離れないよ。
誰にもいえない秘密
父を殺した。
母に対して毎日毎日暴行を行う父が許せなかったか。
寝ているときをねらった、父には力では勝てないとわかっていたから。
カエンダケを父の口に入れた、父はもがき苦しんでいた。
実に滑稽だった。
けど、こんなことをしても母は帰ってこない。
そうわかっているけど、父へ対する憎しみが溢れ出してしまう。
死体になった父を山に埋める、もういいやこんな命いらない。
母の元へ行こうたとえ違う場所だとしても、絶対に行くからね母さん。