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1/16/2025, 2:25:16 PM

 涙って透明なんじゃなかったっけ。どす黒くなったのはなんでかな?アイシャドウでも巻き込んだか、ファンデーションが剥がれちゃったのかな。
 擦りもしてないのになんでこんな酷い顔つきに描くんだろうか?悪役転生でまたなんでグロく悪役を描くんだろうか。
 君の流す涙が光っていた。詳しくないけどダイヤみたいだ。何カラットと例えられるのは、君が正しいからかな?…君が正しいことは即ち私が間違ってるって示す条件になるのかな。
(流石におかしいよね?いじめっ子にも責任があったって示すようなことだよね?相手の非は自分の非を帳消しにしないよね?)…「うん」って言ってほしかった。
 表現の選択はやわらに世界を引っ張っていく。自分の"信じている"潔癖を受け止めて欲しかった。醜さが悪だって語りたいと、そんな意味合いないと分かってても。悪を醜く描き出すこととそれを切り分けられるほどの世界なら…?

1/12/2025, 6:09:19 PM

 辛い夢でも怖い夢でも、目が覚めたあとには気付いたら、最後まで見てしまいたいと思っている。結局たった一つの真実がわかるまで頭は無限の悲劇を補完してしまうから、悲しい話は永遠なのだというのを忘れられないから。
 簡単に幸せに終わった夢の続きが必要なんだろうか?始まってしまえば終わりは宇宙の閉じた瞬間なんだろうか。痛みを抱えて歩いた軌跡が勝手に輝くもんだろうか?そこに美しさを見出さないのは意地悪なことなんだろうか。
 あのときに囚われている。あのときにというのは、自分の脳が作り出した幻想に、思ったよりも上手に作れた作品にもう続きがないことに、そしてその絶望が然程大きく触れない日は。

11/13/2024, 1:41:50 AM

 身体を内側から焼く熱が、心臓の裏側を焦がす火が着く。心拍数が上がる、息が浅くなる、手が冷たくなる。それが心地良いなら、今、きっとこれが闘争だ。交感神経を掻き切れるくらいに、そのくらいの強さで弾いたギターみたいに歪んだ音で先に進んでみる。戦える。戦えるって。全てをねじ伏せられる腕が欲しかった?誰よりも大きな一歩を歩める足が欲しかった?言ってる暇はもうない、薙ぎ倒せる、信じるしかない。振り払ってやるって、全部、自分が。温い風も注ぐ日も、喉を通した水も全てが賛歌してるって。迷惑ばっかりかけるし肩を丸めて生きてきたけど、一人きりで平和を目指したいけど、ずっと戦いたいとも思ってた。みんながそうじゃないだろ?世界に降り掛かる火の粉を払うための力で、どこまでも遠くまで、そのずっと後ろで笑ってる人類の一人も見えないところまで行って、そうして守ってやれるかな。勝ってやる、どうにか、少しでも。

10/26/2024, 7:27:55 AM

 背の大きくて手がごつごつして、おおらかで頼れる男の子と会えるといいね。小さくて優しい僕の友達。僕が一番愛してる。見た目も性格も性質もぜんぶ君の好みって勝手だね。別にいいよ、どうしようもないもんね。求めるものも違うから。
 愛が大好きでこの世界は愛でいっぱいだって言ってたね。そんなのは気味が悪いって思うけど論破はできないならそうかもね。嫌いで死んでしまえばいいと思う人間が君に会ってはじめてできたんだ。自分が嫌なやつになってくのがわかるよ。これも愛なんでしょ。
 友達だもんね。人前じゃ言えない一人称を使って、片思いみたいな文になって、こんなんで馬鹿馬鹿しいだろうな。身長180欲しかったな。声ももっと低かったらいいな。でもまずそんなんじゃなくて君は多分男の子が好きなんだろうね。
 別に恋したいわけじゃないし君の好意が要るわけじゃないけど、運命なんかに取られる将来が恨めしい、愛なんか大嫌い。

10/22/2024, 4:29:55 PM

 どっかに行っちゃった。暖かい心の証明にもらってた黄色い缶バッジ。大事にしてるつもりだったのに。たしかに毎朝「よし」ってしてたわけじゃないし、落とさないように工夫もしてないし、紛れないように確認もしてないけど、なくしたいわけじゃなかったのに。剥がれ落ちる鱗。
 寒くなるけど、ニットを着るにはまだ早い。チクチクって肌を刺す痛みに耐えられない人間として生まれてきちゃった。ちょっとした失敗。たんぽぽはあんなに秋に似合いそうなのに全然春の生き物だったな(どこに隠れた否定的用法だろうか)。今どこにいるの?
 ーーはい、じゃあ今日で衣替えね。この半袖のシャツ去年買ったのに着なかったね。掘り当てて思い出す。こんなに服があったっけ?捨てたいわけじゃないけどちゃんと生きてられないから、この部屋は僕だけの鉱山。(大事にして。)

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