身体を内側から焼く熱が、心臓の裏側を焦がす火が着く。心拍数が上がる、息が浅くなる、手が冷たくなる。それが心地良いなら、今、きっとこれが闘争だ。交感神経を掻き切れるくらいに、そのくらいの強さで弾いたギターみたいに歪んだ音で先に進んでみる。戦える。戦えるって。全てをねじ伏せられる腕が欲しかった?誰よりも大きな一歩を歩める足が欲しかった?言ってる暇はもうない、薙ぎ倒せる、信じるしかない。振り払ってやるって、全部、自分が。温い風も注ぐ日も、喉を通した水も全てが賛歌してるって。迷惑ばっかりかけるし肩を丸めて生きてきたけど、一人きりで平和を目指したいけど、ずっと戦いたいとも思ってた。みんながそうじゃないだろ?世界に降り掛かる火の粉を払うための力で、どこまでも遠くまで、そのずっと後ろで笑ってる人類の一人も見えないところまで行って、そうして守ってやれるかな。勝ってやる、どうにか、少しでも。
11/13/2024, 1:41:50 AM