辛い夢でも怖い夢でも、目が覚めたあとには気付いたら、最後まで見てしまいたいと思っている。結局たった一つの真実がわかるまで頭は無限の悲劇を補完してしまうから、悲しい話は永遠なのだというのを忘れられないから。
簡単に幸せに終わった夢の続きが必要なんだろうか?始まってしまえば終わりは宇宙の閉じた瞬間なんだろうか。痛みを抱えて歩いた軌跡が勝手に輝くもんだろうか?そこに美しさを見出さないのは意地悪なことなんだろうか。
あのときに囚われている。あのときにというのは、自分の脳が作り出した幻想に、思ったよりも上手に作れた作品にもう続きがないことに、そしてその絶望が然程大きく触れない日は。
1/12/2025, 6:09:19 PM