Open App
9/21/2023, 11:06:12 AM

「秋は恋の季節なんだって」
そう笑うあなたを「ふざけんな」と睨み付ける。

こちとら春夏秋冬、年がら年中恋の季節じゃボケ。

9/20/2023, 12:20:37 PM

子供の頃、「宝箱」が好きだった。
それは、図工の授業で作った作品だったり、母にねだって買ってもらったピンクのアクセサリーケースだったり。

素敵な宝箱を完成させるために、中になにか良いものを入れなければとさえ思っていた。
私にとって大事にしたかったのは、宝の箱そのもので。
大事にしたい物なんて、大して持ってはいなかったけれど。
それでも「宝箱」に胸を踊らせる子供だった。

今でも、可愛い小物入れなんかに心惹かれる。
中に入れたい物なんて、そこまで大事な物なんて、すぐには思い付かないのだけれど。

9/19/2023, 10:45:32 AM

もっとこの時間が続いてほしいと思う時。
「時よ止まれ」と思うものなんだけれど。

落ち着いてよく考えると、止まっちゃ困るんだよな。
だって時が止まっちゃったら、会話も動きも止まっちゃうじゃない。

時間が流れてないと、楽しいも嬉しいも動かないでしょう?

9/18/2023, 12:37:45 PM

夜景は残業でできている。
美しい夜の景色を作っているのは、そんな時間まで仕事をしている労働者なのだ。

華の金曜日。午後8時。
システムトラブル、先方からの無茶な要求、予定があると定時退勤した後輩に、私に仕事を押し付けた上司。
あれやこれやが重なって、私は一人で夜景の欠片をつくっている。
節電の名目でほとんどの電気が消されているので、担っているのはほんの一部分だけれど。
それはそれで空しいなぁ...。

あぁ、やりたいことあったのに。
スーパーで好きなお惣菜買って晩酌して、久々に浴槽にお湯ためてさ。
たまには顔パックなんかして、今頃は昨日配信されたゲームをやっているはずだったのだ。

華金に浮かれた世の人々よ。
その一部分が私の恨み節であることを忘れてくれるなよ。

9/17/2023, 1:50:29 PM

自分はどちらかといえば冷めている性格で。
友人達からの評価も大きく離れてはいない。それなのに。


「後ろ姿の写真撮ってもらっていい?」
映えるやつ、と君は笑ってスマホを差し出す。
そんなこと気にする性格だったんだ、と返事しながら、僕はそれを受けとる。

花畑の前に立った君に、僕はカメラを君に合わせる。当然のことながら顔は見えない。

その一瞬。
あぁ、君の顔が見たいなんて。そんなこと。
僕はいつからこんなこと思うようになったのか。
自分の考えに自分で驚く。


いつの間にか僕のもとへ戻ってきた君が「美人に撮ってくれた?」と笑う。
「どうかな」なんて言って。
さっきの自分の頭の中の言葉は、絶対に言ってやらないと、勝手に決めた。

Next