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子供の頃、「宝箱」が好きだった。
それは、図工の授業で作った作品だったり、母にねだって買ってもらったピンクのアクセサリーケースだったり。

素敵な宝箱を完成させるために、中になにか良いものを入れなければとさえ思っていた。
私にとって大事にしたかったのは、宝の箱そのもので。
大事にしたい物なんて、大して持ってはいなかったけれど。
それでも「宝箱」に胸を踊らせる子供だった。

今でも、可愛い小物入れなんかに心惹かれる。
中に入れたい物なんて、そこまで大事な物なんて、すぐには思い付かないのだけれど。

9/20/2023, 12:20:37 PM