8/5/2024, 3:44:49 PM
教会の鐘の音が、うるさいくらいに鳴り響く。
私を追い立てるように、街のどこへ逃げても鳴り止まない鐘が恐ろしかった。
罪から逃れるように、走って、走って、走っても、行き着くところは行き止まりで、恐怖で叫びだしそうだった。
けれど、どこか冷静に、いっそ罪を受け入れ罰を受けたら楽になれるのだろうか、とも考えていた。
いつの間にか鐘の音は止み、自分の荒い息遣いだけが聞こえていた。
8/5/2024, 9:52:13 AM
つまらないことでも、話しをしたり報告しあったりした方がいい。
些細なことでも一緒にやったり、分かち合ったりすると仲良くいられる。
でも、遠慮したり、面倒だったりで、気が付いた時には遠く離れてしまっている事も多い。
ほんの少し意識して暮らしていきたい。
8/2/2024, 2:42:24 PM
病室の窓からは桜が見えた。
点滴のチューブの独特な匂いがしていた。
腕の内側の柔らかい所は、連日の点滴で赤紫色に変色していたし、看護師さん達は冷たい印象だった。
朝の回診に前触れなくゾロゾロとやって来た研修医達。
驚き固まっていた私は、追い詰められた野生動物のように見えた事だろう。
毎日面会に来てくれた母が、内緒で作ってきてくれたおにぎりが美味しくて、ほっとした事を覚えている。
8/1/2024, 12:11:02 AM
頭が痛くて、気分も悪くて、何もかもが煩わしく感じる日。
普段なら無意識に我慢出来る事が、いちいち癇に障る。
つい身近な人には、そっけない態度やきつい言い方をしてしまう。
余裕がないのだ。辛いのだ。傷つけたい訳じゃないのだ。
だから、一人でいたい。
7/30/2024, 11:24:53 AM
その澄んだ瞳に見つめられると、いつも罪悪感を覚えた。
うるさいと思ってごめんね。
鬱陶しいと思ってごめんね。
大きい声を出してごめんね。
今思い出しても、あの頃のどうにもならなかった悲しみが込み上げてくる。
ずっと一緒にいたんだもんね。これからも近くにいるよ。